森の獣医さん

2008年09月02日

★タヌキのひとり

タヌキのひとり

 市立図書館で植物、生き物の棚で発見。

 タヌキのひとりって何だろう?と思いつつ夕焼けの森の中で少年と小動物のシルエットが浮かぶ表紙が気になり手に取ってみました。

 動物モノって結構好きですが、この獣医さんの事は存じ上げませんでした。北海道の農産地にある住居兼用の診療所には、色々なきっかけ(中にはこれってどうよと言いたくなるようなケースもあるそうで)で入院患者が連れて来られます。

  その中で印象的な事例として、家族のようになってしまった「ひとり」というタヌキや、子ども達が別れを惜しんだ野鼠やシマリス、こぶをこさえたアカゲラ、牧場に住む野猫(暖を取りにやって来る野良猫だけれど、飼料を盗むネズミ等を退治してくれて、働く、しかし、人なれしない猫なんだそうです)や可愛らしい容貌ながら、ノミをたくさん撒いてくれるモモンガァ、泳げない鴨や、なかなか出て行かない狐など、8つの章に別れ、豊富な写真と文章で、人間の情を抑え、出来るだけ自然に近い状態に送り出してやろうという一家の奮闘振りが伝わって来ます。続きを読む

kaikoizumi2005 at 20:00|PermalinkComments(0)
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