僕の妻はエイリアン
2009年10月15日
☆僕の妻はエイリアン
僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 /泉流星/著 [本]
Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング)
高機能自閉症(アスペルガー症候群)の著者が、夫の立場に立って書いた本。文中で夫婦は「妻」「夫」と呼び合い、固有名詞は出ない。
妻の変なっぷりに戸惑い、時として爆発しそうな夫の思いを、ユーモア溢れる文章で書いている。それが戸惑わせている当の本人であり、相当な文章力、ならびに書いている限りには人の心が読み取れてるじゃんという違和感があるので、ますますもって、アスペルガー症候群って、な〜に?という事になるのであるが、それはそうとして・・・
分かる、分かるのだ。 と思う人、結構いるんではないでしょうか?
かく言う私も、実は電話苦手。喋っていると悪気は無いのに失言をしてしまったり、人によっては「あの人は話を難しくするから苦手」と敬遠されたり(そういう話、何人からか小耳に挟みました。現状、私と付き合ってくださる方は自身も理屈っぽい話が好きか、あるいは、どうでも良い話は流せてしまえる人かです)「妻」と似た状態をしばしば体験しております。 おまけに文章に関しては割とうまく処理できるから、会ってみてもいい人かと思えば、どうやらそうじゃないらしいですし・・・(苦笑)。
ある友人は「これって、私って結構可愛いじゃんというプチ自慢系」と若干批判っぽい感想を抱いていましたが(たしかに「夫」君の寛容さは羨ましい限りです)、私は、何と言ってもアスペルガー症候群の生き辛さを感じました。
ひとついいなぁと思ったのは厳しい躾をしたという著者の親御さんですが、決して彼女を否定しなかったこと。それで彼女は時として重篤な欝になりつつも、現在生き抜けているのではないでしょうか。そこんところ「あんたはダメ」と変わり者ぶりをビシバシ打たれ続けた私は、かなり自信喪失してしまったので、羨ましい点です。
kaikoizumi2005 at 18:45|Permalink│Comments(0)│