仙台

2010年04月20日

□戦国武将ゆかりめぐり旅


戦国武将ゆかりめぐり旅 政宗公と幸村公
  • プロジェ・ド・ランディ
  • 双葉社
  • 1470円
Amazonで購入
書評


 本が好き!の献本です。ジャンル分けがなかなか難しく、旅本だから、歴史地域情報ではあるけれど、伊達政宗と真田幸村の人生をたどった本でもあるから、本当は「人物評伝」も入れたいところですが、写真が豊富なので、フォトエッセイ的でもあるし・・・

 ・・・と分類には悩みましたが、とても楽しい仕上がりです。(下手うまイラストがあたたかみを添えています。欲を言えば、もう少しセリフのコマを大きくして欲しいところです) 続きを読む

kaikoizumi2005 at 21:00|PermalinkComments(0)

2010年01月29日

★ゴールデンスランバー



 今日が映画公開の初日の伊坂幸太郎の作品。

 ビートルズの解散間際、ポールが切り張り細工状態で何とか曲にしたと言われている「ゴールデンスランバー」をBGMにして、ケネディ大統領暗殺事件の迷宮入りを下敷きにして書かれている物語。

 好青年の青柳が、仙台市でパレード中の首相暗殺犯として特定されてしまい、全く身に覚えがないのにもかかわらず、殺されかねない勢いで追い掛け回され、学生時代の友人たちやアンダーグラウンドな人たちの助けも得て、逃げ回る・・・というのが大筋。

 最後の最後まで、結局、誰の差し金だったのかがはっきりしないのだが、何か巨大な力が、かくあるべしと特定してしまったら、非力な庶民には最早逃げることも出来ないのだという恐怖を描いていて、非常にスリリング。

 警察の不当な別件逮捕や冤罪などの例もままあり、それも恐ろしいが、この作品中で一番恐ろしいのは、青柳がマスコミや民衆によって、世にも恐ろしいヤツのように捉えられていく様。悪意あるショットをピックアップすれば好青年の仮面をまとった最低の男になってしまうし、無理矢理の証言を積んで、事実を覆い隠してしまうことも出来る。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:18|PermalinkComments(0)

2009年05月05日

★チルドレン

 市民図書の書棚で発見。最近はこの人も結構好きです。どうも私は「旧帝大(古い概念だね〜)の法学部出身者」に弱いんだろうか(笑)。確か、万城目学さんは京大法科出身ですよね。伊坂さんは東北大法科出身ね。

 というより、その作家の出身大学圏の話だとイキイキと描かれてるのが楽しいのかもね〜。

 チルドレンは家裁の調査官になった陣内という型破りな男性(時節柄、陣内と言うと、どうしても「あの人」の顔が浮かんでしまいますが)を軸に、彼の事をパンの耳のように思っている(嫌いだから先にかぶりつくと、好物と間違えられる食物のような存在というのがその心)大学の友人、鴨居や、陣内の強引さゆえに巻き込まれた銀行強盗事件で出遭った、鋭敏な嗅覚や聴覚で見えない部分を補っている永瀬、大学卒業後の陣内の職場の後輩である武藤を登場させて、陣内の非常に型破りな人物を描いていてるオムニバス小説。

 ものすご〜くいい加減なのかと思うと、結構真剣で、ものすご〜く度胸がいいような・・・よく分からない人物であり、彼が威張ってえらそ〜にしている癖に援交少女に手を出した父親に激しい敵意を抱き、それが何かしら影響を与えている・・・にもかかわらず、その父親がナニモノかは「恐らく社会的地位が高いであろう」とぼやかしており、ミステリー。

 そもそも鴨居と陣内が永瀬に出会った銀行強盗の人質の場というのが、勘の鋭い永瀬に推理ではトンでもない食わせ物。しかし、永瀬が世間からレッテルを貼られ易い障がい者である事から、推理が取り上げられることもなく、その後がどうなったのか、これもミステリー。

 そのものズバリではなくて「これって本当はどうなんだろう?」と考えさせられるエピソードが積み重なって、思い切り弾けているようで、どこか影のある陣内というキャラクターそのものに対するミステリー仕立てのようです。

 家裁調査官というのは、過去ドラマ化されたこともあり、何かと大変なお仕事でありますが、そこは著者の人脈がモノを言ったようで、取材とチェックをさせてくれた友人が武藤君だったとあとがきで書いてあり、彼に経緯を表して、陣内の後輩は武藤なのでしょうね。

 ちなみにチルドレンとは、陣内自身の事でもあり、陣内が調査官として対する少年達の事でも、また、随所に登場する、根本的に悪じゃないけれど、ちょっとずるい、ちょっと悪い少女達の事でもあるようです。

 爆発級の面白さではないのですが、じわじわ来る面白さで一気読みでしたね〜。

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kaikoizumi2005 at 10:28|PermalinkComments(0)
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