イケず
2010年08月25日
★都と京
私、自他共に認める京都バカです。特にこの数年、京都に行くのが年に1回では物足らなくなりました。帰って来れば、途端に次の京都行きの構想を練る程で、立派な京都中毒患者かも知れません。
「負け犬の遠吠え」で一躍都気の人となったエッセイストの著者もまた、京都好きの一人ですが、そこはタダモノではない彼女のこと、鋭い切り口で、明瞭に京都に寄せる地方人(勿論、東京人だって、京都人から見たら、地方の人です)の思いと、それに対する京都の人の思い、というかやり口というか、何と申しますか・・・を描いています。
京都はテーマパークと同じという論は、私も日ごろからそう思っていたので(しかも、○○ランドやリゾートの類と違って、裏側に回っても、建物のはりぼてっぷりが見えたりしませんし)全く同感です。
いまや名実共に東京が日本の中心であり、関西で学生していた長男はすごくそれを実感しているらしいですが、それでも、京都は違う。続きを読む
kaikoizumi2005 at 20:00|Permalink│Comments(0)│
2009年04月13日
★怖いこわい京都、教えます
市立図書館の旅行ガイドブックの棚で発見。
イケずな京都シリーズの著者、入江敦彦さんによる怖いガイドブック。
私、かねがね不思議に思っているのは、すこぶる京都を愛している様子の著者が、どうして在ロンドンなのかと言う事。恋人の存在の為かな〜、と想像しておりますが(笑)。
それはそうと、著者はいかなる名作でもホラー映画や妖怪図屏風の類は怖くなくてエンターテインメントなのだそうだ。
が、霊感が無いと自覚している著者でも、昼でも歩けぬ辻などが京都にはあるそうです。
紹介されている八十八章には著名心霊スポットもあれば、著者だけの不思議体験もあれば、全くのオリジナルもあり、とても興味深く読めました。
しかし、著者の京都は特別!と言う主張は本書でも益々強くなっているようです(だから、余計に、どうして京都を離れるの?と思ってしまうのです)。
先に読んだ万城目さんの作品にも感じられましたが、大阪人はこしゃくな東京人に負けてるのを認めつつパンチを食らわしてゲハハと笑う感じですが、京都人は、東京人をものすごく小馬鹿にして相手になんかせぇへんで、と言いつつ、じっつは密かに歯ぎしりしている……風に感じられる、それがイケずでしょうか、と思っちゃいます。
kaikoizumi2005 at 17:48|Permalink│Comments(0)│