まんまこと
2009年09月01日
★こいしり
またまた借りてしまった畠中恵さんの時代劇作品。
以前読んだ「まんまこと」の続編です。お気楽な町名主の息子、麻之助。心に秘めた思いを抱きつつ、めでたくも親友の同心見習い、石部金吉な吉五郎の親戚、お寿ずと結婚。
もう一人の必殺遊び人、プレイボーイの親友、同じく町名主の息子である清十郎と3人で、色々な事件を解決する、ライトミステリー+ほのかな恋愛もの。
麻之助のちらっと思う人は清十郎の義母にあたるお由有。お寿ずに不満があるわけではないのだが、ついつい気がつくとその姿が脳裏に浮かんだりするものだから、開業後間もなく畳まなくてはならなかった寺子屋師匠の持ち物一式がリユースで他のお由有の息子、幸太の通う寺子屋に流れ、その中にあった反故紙の恋文にあった文字がおゆうに見えて、ひと悶着起こったりもする(が、無事に誤解は解けて、お寿ずが出した三行半は引っ込められ、かえって2人の絆が強まったりもしたのであります)。
また、吉五郎の武芸と、相手をムダに怪我をさせない強さに惚れこんだ両国界わいを仕切るイケメンの貞とその一味もしばしば登場、事件の解決の一助になったりもする。
お堅い一方の吉五郎と、プレイボーイの清十郎という極端なキャラクターと、親も嘆くほどちゃらんぽらんな麻之助が良いハーモニーを醸しております。
また、続きが出そう。
しゃばけシリーズの表紙イラストもかわいいが、まんまことシリーズの南伸坊さんの絵も味わいがあって、良いです。
kaikoizumi2005 at 17:19|Permalink│Comments(0)│