ムック・うんちく系
2009年07月03日
(図書カード)京の夏、祗園祭
久しぶりに図書カードを使ってのお買い物です。らくたび文庫というユニークな文庫。楽ちんのらくではなくて、洛のらくなんだそうです(見返し説明)。
祗園祭の山鉾一基ずつの解説(この部分、全部カラー!)や、祇園祭のそもそもの由来や、途中で途切れてしまった時期があった事。7月に入ると、京都は1ヶ月、ず〜っと祗園祭(観光客はついつい宵山や山鉾巡行のみを祗園祭と思ってしまいますが)なのだという事を教えてくれるコンパクトで濃い文庫です。
これを片手に・・・むふふふふ。(^_^)
このシリーズ、色々とあって、今なら5冊買って応募券を送ると、もれなくオリジナル手ぬぐいをもらえるらしいです。ケチ心が京都大好き心に押されて騒いでおります。(^^ゞ
写真や図が豊富で小ぶりできれいな楽しい本です。パラパラブックとして、ず〜っと手元に置きたい文庫となりそうです。
kaikoizumi2005 at 22:47|Permalink│Comments(1)│
2009年02月08日
□油屋ごはん
油屋店主の旨いものレシピ 油屋ごはん
- 青木絵麻
- アスキー・メディアワークス
- 1659円
書評/グルメ・食生活
本が好き!の献本です。指名献本という事で、案内を見た瞬間に関心を持ちましたが、内容をチェックして、これはぜひぜひ読みたいと手を挙げさせていただきました。
浅草橋で百年以上続く老舗の油屋さん、金田油店の看板娘である著者がブログの中で紹介していたレシピの中でも、とりわけ簡単に作れるものを選んで掲載したとの事。要所要所で様々な食用油についてのうんちくもあり、とても楽しい本になっています。
食用油と言えば、菜種油、米油、オリーブオイルにごま油、最近ではアレルギーに効くというエゴマ油なども目にするようになりましたが、世界中にはさらに色々な油があるようで、初めて見るものもいくつかありました。また、油のタイプや合う料理、油の寿命の見極め方なども書いてあり、食用油というのは実に個性豊かである一方で、万国共通の部分もあるし…とても面白がったです。
レシピは見開きで1つ、あるいは、左右にひとつずつで、シンプルでとても見やすい構成です。載っている料理はどれも、油を生かすことが素材を生かすことにつながり、シンプルながら、滋味を感じさせてくれるおいしそうなものばかり。もしも、金田油店まで行かないと買えないような珍しい油の場合は、代替にこれを使っても良いと一言添えてあるので、構えないでも、すぐに作ることが出来るものが殆どです。
早速、ありあわせの野菜で冬野菜のくたくた煮を作ってみました。たっぷりの野菜をオリーブオイルと塩だけで煮るシンプルな料理ですが、野菜がいっぱい食べられて、とても気分がいい一皿でした。
料理本だけは、好きになればなるほど、きれいなままにはしておけません。本棚ではなく、台所の料理本コーナーに置くので、きっと、この本、じきにアブラギッシュになってしまうかと思いますよ。(^_^)
kaikoizumi2005 at 17:00|Permalink│Comments(0)│
2008年12月16日
★庭園の美・造園の心
図書館の棚で発見した本。教養講座であります。
日本の庭園と、主にルネッサンス期位からの西欧の庭園を紹介。当初の庭は王侯貴族の饗応用の趣が強かったが、だんだんに景観を楽しむものとなり、レジャー要素が減った一方、庶民は園芸としてキッチンガーデン等、野菜を作ったり、京都の町民が楽しんだような菊の花作りなどにいそしんだとの事。
一部の人だけが入園できた庭園が、公園となって行った訳だが、日本は江戸時代に花見の名所が随所にあるなど、存外早くから、庶民が庭園を楽しみ、プラントハンターとして訪日したイギリス人が「下層階級も花を愛でている」と民度の高さに驚いた・・との事。
今、別途、貧困と格差の本を読んでおり、その中の一章に地域間格差について述べられている部分があるのだが、思えば、江戸や上方という大都会と、田舎では、今以上に格差があったんだなぁと思う。(ネット社会はその格差を是正すると思っていたのだが・・・どうも、無個性な郊外型チェーン店が並ぶだけの金太郎飴型の便利さになっちゃったという・・・→脱線ですが)
図も結構入っていて面白い本です。前世紀末の刊行ですが、今も入手出来るようです。
kaikoizumi2005 at 21:09|Permalink│Comments(0)│
2008年11月01日
★食い逃げされてもバイトは雇うな
これも地区センターの棚で発見。さおだけ屋はなぜ潰れないのか?がベストセラーになった会計士の山田さんの第二弾であります。
食い逃げされて悔しくてもバイトを雇わない方がコスト圧迫要員にならない、という本当のところを見抜くのは、一般人の常識(泥棒を見逃すのか、等)からはなかなか難しいという事で、色々な例が載っております。
この中で私にも直ぐに分かったのは、1000円が5割引で500円になるのと、100万円のものが1万円値引になるのとどちらが得か・・というお話。ただしですね〜、あくまでも「絶対に買わなくちゃいけないものの中で」の比較ですよね。いらないものを1万円の得のために買ったら、絶対に損です。
また、数字で具体的に言い表すことが「急げよ」「遅刻は許さん」「期限までに仕上げるべし」などの強いプレッシャーを相手に与えることが出来る威力があったり、時としては危ない魔力もあったりするという例も大変おもしろうございました。
思えば、ケチや節約って、下手をすると元が取れないような場合もあるんですよね。連れ合いがよくやっていた「高速代をケチって、すごい遅刻して現地に到着」なんてのは、全く会計士的な視点から見ると失格です。(口酸っぱくして言ったんですけれど、何度も同じ事をやらかしてくれましたし、自分もお宝保険の解約をしちゃったとかドジを踏んだことがあります。(^^ゞ)
この本もまた読み返してみたいですね。読んだ時はふむふむと感心するくせに、しばらくすると、本当にサワリ以外、み〜んな忘れちゃいましたので(って、覚えてるところが自分にとって「ためになった」部分なのでしょうね(笑))。
kaikoizumi2005 at 17:31|Permalink│Comments(0)│
2008年09月21日
★朝めしの品格
市立図書館の棚で発見。大ヒットした品格モノの柳の下の何匹めかのドジョウの一匹と思しきタイトルだけど、内容は日本の朝ご飯決定版のウンチクを語ったもので、味わいのある著者のヘタウマ寸前のイラストと解説分が添えられ、読んでると一層トラディショナルジャパニーズブレクファースト、即ち、戦後の繁栄に伴いおかしくなった以前の朝ご飯を食べたい!と言う気持ちにさせられた。
知っているようで知らなかったエピソードが豊富で、時にはあの司馬遼太郎さんの取材不足に鋭いツッコミが入れられたり、イギリス発祥のサンドイッチと日本人の鉄火巻きは、貴族と庶民の違いはあれども、共にゲーム中のファーストフードとして手を汚さずに食べられるから‥…と言うトリビアの泉的な話などがあり、思いがけず面白いめっけもんでした。
団塊の世代のちょいと下の著者。ウンチクを傾ける事に掛けては年齢相応の安定感がありつつ、偉ぶらない、かつ滑り過ぎない書き方で、私にはとても読み易かった!
安直にパン食の朝食とってますが(そう、パン食が普及したのは美味しかったからはあるでしょうが、GHQのごり押し以上に用意するのがカンタンと言うのがあったと私は思う)、ホカホカしご飯に熱々の味噌汁、納豆に海苔に美味しい漬け物に玉子かメザシでもあったら、そして美味しいお茶。ホントはそれが一番!
kaikoizumi2005 at 21:15|Permalink│Comments(0)│
2008年06月07日
★しゃばけ読本
この本を芸能関係ジャンルにも入れてしまったのはフジテレビでドラマ化された時に主役を演じたジャニーズ系 NEWSの手越君と著者の対談なんぞがかなりのページを割いていたからでありますよ。
最近でこそweb上の画像を解禁しつつあるというものの、従来、主役を張りながら、一切キャスト紹介に実写の顔を出させなかったジャニーズ事務所ですから(そうだよ、大河ドラマのサイトを見てて、主役の義経の写真なんて表紙1枚しかなくて、すごいヘンだったぞ〜)、新潮社のしゃばけのコーナーでもこの部分は載っていないことでありましょう。
多くは新潮社のしゃばけコーナーにも載っているかと思うのですが、私、正直に言うと、個人のブログやサイト、あるいは、ネット専用のサイトを見る分には良いのですが、web上で書籍関係を読むのは超苦手です。んなもので、しゃばけブログも存在を知った時には既に色々な情報が集積していて、それを取り出して読むのが困難になっておりまして、こうやって本にまとめてもらって紙で読めるのは助かります。続きを読む
kaikoizumi2005 at 21:42|Permalink│Comments(0)│
2008年04月07日
★仏像のひみつ
仏像って、子どもの頃から「おおっ!」と思いつつ拝観して来ましたけれど、説明を読んで、何となく「この仏様は大日如来」「こちらは月光菩薩」などわかった気持ちになっていました。
如来と菩薩の違いは知っていましたが、明王、天まで加わり、最初の章のタイトルは「仏像たちにもソシキがある!」でハートをわしづかみであります。その後も仏像の素材と製法(失礼!)や仏像のスタイル(細身と太目)、仏像の中のひみつ(最近、しばしばニュース画面で見た大日如来のレントゲン写真も提示)などなど、興味津々です。
ありがたや、もったいない、罰が当たる等々の思いもあるからでしょうか。大体仏像系のお話は美術、文化、歴史などの高尚過ぎる話か、宗教系のさらに高邁な話が多く、なかなか敷居が高かったのですが、この本ではイラストも併用し、「おやまぁ、そんな風に言っちゃっていいの」と旧世代の私が思うくらい、分かりやすく、面白く解説してくれています。
仏様の髪の毛の状態をパンチパーマってね・・・確かにある種のギャグ漫画などでは使われていた形容ではありますが、この手の本で言っちゃうのは楽しい♪
イラストや写真で様々な仏様を紹介していますが、最近、およっ!という価格で落札された大日如来の事も載っていました。この時点では「個人蔵」でありますが。
(蛇足ながら、三越を代理として落札した宗教法人の真如苑、八ヶ岳の長坂ICのそばで教祖様がお生まれになったそうでして・・・山梨県北巨摩郡、もとい現在の北杜市って、朝鮮美術の恩人浅川兄弟もこの地の産だし、結構ユニークな人材を出しています!)
とかく、難しい説明になりがちなところを、小学生くらいから読めるように平易、明快に語ってくれていますが、大人が読んでも納得できる説明なので、とても楽しく読めました。巻末の著者のあとがきでも、その辺りに気を配っておられるのが分かります。そして、最後の一文が泣けます。著者が書いておられる、急逝された奥様の御霊へのご加護。こんな素敵な本を上梓されたお礼に、間違いなく諸仏が守ってくださることと思います。
次に京都・奈良で仏様に御目文字したら(いえいえ、上野の法隆寺館でもいいですけど・・気分的に上野の方が京都より遠い<ぢぶん(^^ゞ)特徴を拝見しつつ、しみじみと物思いにふけりたいと思います。
kaikoizumi2005 at 13:30|Permalink│Comments(2)│
2008年02月12日
★鞍馬天狗読本
横浜の港の見える丘公園内にあるモダン&瀟洒な洋館である大佛次郎記念館が編纂した鞍馬天狗ブックです。
ユーザーが今までは若めだったからでしょうか? それとも今や過去の人だからでしょうか? 大佛次郎の名前、スンナリ出ませんでした。
かく言う私だって、大佛次郎さんは子どもの頃、読売新聞の連載もの「天皇の世紀」でしか存じ上げず、そのタイトルの物々しさと見るからに難しそうな漢字がてんこ盛りの活字を見て「あたし向きじゃない、明治生まれのおじいちゃんが読むものに違いない」と思い、その欄はいつも古ぼけて、時におどろおどろしく見える写真をチラリと見るだけでした。
今年の正月明けくらいから、NHKの木曜時代劇で野村萬斎さんが演じる鞍馬天狗が始まりまして、ここぞとばかりに記念館が編んだこの本、鞍馬天狗についてのウンチクと写真資料も沢山で、肩の凝らない本です。勿論、平成の天狗、萬斎さんの写真もちょこっとあります(笑)。
ひとつ私にとっては目からウロコな発見がありました。
子どもの頃、かるたの中に角兵衛獅子と言うのがあり、当初何だか分からなかったのです。それから……と言うものらしいと形はわかったけれど、どうして時事的なネタを盛り込んでいるかるたにそのようなものが入っているのか、サッパリ分からなかったのです。
○十年もして、やっと分かりました! つまり私がかるたをする前の年代では鞍馬天狗が大ブームで、重要な登場人物である杉作少年が角兵衛獅子の姿でいる時に天狗と出会ったからなんですね。
いや〜、長年の謎が解けました。
娯楽が多いとはまだ言えなかった時代、著者が描いた鞍馬天狗は今なら容赦ないバッシングやら、好意的なところで突っ込まれ放題になるほど細部に矛盾がありながら、著者をして生涯の友と言わせしむる存在に「育って」行った。そんな風に登場人物が育つ事が許され、愛された時代、いいですね〜。
この本には大佛次郎さんや関係者の随筆もあり、読んでいるうちに近寄りがたい老大家と思われていた大佛次郎さんが身近な人に感じられ、久しぶりに記念館にも行きたくなりました。
皆様も横浜観光の折には是非お立ち寄りを……なぁんて、すっかり回し者になりたい気分になりました。(*^-^)b
kaikoizumi2005 at 17:15|Permalink│Comments(0)│
2007年12月04日
★わたしの手袋博物館
「裁かれた罪・・・」は重たい本だったので、打って変わった雰囲気のこちらを読んでホッとできました。
図書館の展示棚(晩秋〜冬の特集コーナーと言うべきでしょうか)にあった本ですが、鎌倉の手袋専門店マニマニのオーナーさんの本です。
彼女がこの本で書いているマニマニの手袋というか、ミテーヌ(指なし手袋)を母の親友からいただきまして、興味を持った次第であります。
古くはツタンカーメンの恐らくは儀式用と思しき手袋から、王侯貴族のガントレットという手首まわりが豪華な手袋、日本の火消しの手袋、流鏑馬用の手袋、藁で編んだ手袋、彼女や若い人の創作まで、色々な手袋の写真と解説が見開きで読めて、なかなか楽しい本でした。
次、鎌倉に行ったら、またマニマニに寄ろうと思います♪
kaikoizumi2005 at 23:12|Permalink│Comments(0)│
2007年11月22日
★一日3000円の東京満喫プラン
図書館の棚で見つけたなかなか楽しい本です。
東京駅を基点にという事なので、私のようにそもそも東京駅に出るのに片道で1000円近く掛る身だと、プラス2000円くらいをタイトルの金額に乗せなくてはですが、3000円というお手ごろ価格で、まる1日をかけて東京を散策して楽しむためのコースがいくつか掲載されています。続きを読む
kaikoizumi2005 at 21:30|Permalink│Comments(0)│