2019年09月16日
2019年、夏の八ヶ岳の図書館通い last
八ヶ岳から帰るギリギリ間際まで借りた本を温存しておりました。
コンピューターシステムの点検だとかで、窓口が閉まっていたので、帰宅前日にごっそりと返却ポストに投入しました。
ありがとうございました。おかげさまで読書を楽しめました。
最後に読み終えたのはこの2冊です。
コンピューターシステムの点検だとかで、窓口が閉まっていたので、帰宅前日にごっそりと返却ポストに投入しました。
ありがとうございました。おかげさまで読書を楽しめました。
最後に読み終えたのはこの2冊です。
とっても長いスパンで地球上の生き物の消長を捉えている一方で、今も絶滅の危機に瀕している生物、ごく最近絶滅してしまった生物などについても書かれています。
島のような地域限定のいきものは、例えば人が乱獲したとか、外来生物が入って来た、などちょっとしたことであっという間に絶滅してしまうのだそうです。
また昨今の気候変動でいたはずの生き物がいなくなるなどという事も往々にして見られるそうです。
人類だって、今は繁栄していることになっていますが、いつかは絶nnで滅するであろうとの事。
また人類の進化の過程で絶滅したといわれるネアンデルタール人のDNAが現生人類が5%持っているという場合、果たしてネアンデルタール人は絶滅してしまったと断言できるのか、という考え方で言うと、進化の過程で淘汰されつつも遺伝子を残しているものに対する見方も変わります。
文化伝統と同じく、古色をそのままにつたえるシーラカンス的な存在が良いのか、その時代の変化に応じて形を変えて、伝えていく存在が良いのか・・・考えさせられます。
人類は後者だったようですが、それでも、文化伝統や自分ら以外の生き物には「正統」であって欲しいと願ってしまう存在なのですね。
八ヶ岳滞在しはじめの頃のファミリーヒストリーで、俳優の小澤征悦さんの回を放映していたので、頭に入りやすかったです。
この本は征悦さんの父上、世界のオザワの父上を描くという事ですが、ノンフィクション仕立てですが、小説と著者あとがき。
確かに風景描写や心理描写には著者の想像と創造が含まれているとは思いますが、ファミリーヒストリーで触れられていた事実に基づいています。すなわち苦学して、歯科医となり、欧州留学をするつもりが、急病でリタイア、満洲国と呼ばれる地域で開業することになったと。
ただしテレビ番組では当たり障りがないところで押さえていたものが、書籍では特徴的に書かれていまして・・・満洲国建国にかける主人公、小澤開作さんの気持ち、A級戦犯としてのちに処刑されてしまった板垣さん、鶴岡出身の石原莞爾さんの本来の民族協和の考え方に対しては賛意を示しています。
この辺り、東京裁判自体が勝てば官軍的な考え方で行われていて、日本がなしたことはすべて悪という風になっているので、本当のところは私には分かりませんが、この本では石原が左遷され、板垣の代わりに東条英機が管轄し、能吏ではあるがアヘンなどに手を出していた岸信介などが、満州国の方向性を誤らせたと述べています。
小澤開作氏は終生、岸信介を嫌って、彼が首相になったときは世も末だと述べたとか。これは著者の想像だけではなくて、実際にその発言を聞いた人がいたのでしょうね。
もし、今の時代に小澤開作氏がお元気だとしたら(あくまでもifですが)、どんな言葉を言われるのか・・・考えてしまいました。
著者は山梨県の方で、開作氏の生まれ故郷も山梨、というゆかりから、恐らくこの本は著者謹呈ではないかな、と想像しました。(^-^)
島のような地域限定のいきものは、例えば人が乱獲したとか、外来生物が入って来た、などちょっとしたことであっという間に絶滅してしまうのだそうです。
また昨今の気候変動でいたはずの生き物がいなくなるなどという事も往々にして見られるそうです。
人類だって、今は繁栄していることになっていますが、いつかは絶nnで滅するであろうとの事。
また人類の進化の過程で絶滅したといわれるネアンデルタール人のDNAが現生人類が5%持っているという場合、果たしてネアンデルタール人は絶滅してしまったと断言できるのか、という考え方で言うと、進化の過程で淘汰されつつも遺伝子を残しているものに対する見方も変わります。
文化伝統と同じく、古色をそのままにつたえるシーラカンス的な存在が良いのか、その時代の変化に応じて形を変えて、伝えていく存在が良いのか・・・考えさせられます。
人類は後者だったようですが、それでも、文化伝統や自分ら以外の生き物には「正統」であって欲しいと願ってしまう存在なのですね。
八ヶ岳滞在しはじめの頃のファミリーヒストリーで、俳優の小澤征悦さんの回を放映していたので、頭に入りやすかったです。
この本は征悦さんの父上、世界のオザワの父上を描くという事ですが、ノンフィクション仕立てですが、小説と著者あとがき。
確かに風景描写や心理描写には著者の想像と創造が含まれているとは思いますが、ファミリーヒストリーで触れられていた事実に基づいています。すなわち苦学して、歯科医となり、欧州留学をするつもりが、急病でリタイア、満洲国と呼ばれる地域で開業することになったと。
ただしテレビ番組では当たり障りがないところで押さえていたものが、書籍では特徴的に書かれていまして・・・満洲国建国にかける主人公、小澤開作さんの気持ち、A級戦犯としてのちに処刑されてしまった板垣さん、鶴岡出身の石原莞爾さんの本来の民族協和の考え方に対しては賛意を示しています。
この辺り、東京裁判自体が勝てば官軍的な考え方で行われていて、日本がなしたことはすべて悪という風になっているので、本当のところは私には分かりませんが、この本では石原が左遷され、板垣の代わりに東条英機が管轄し、能吏ではあるがアヘンなどに手を出していた岸信介などが、満州国の方向性を誤らせたと述べています。
小澤開作氏は終生、岸信介を嫌って、彼が首相になったときは世も末だと述べたとか。これは著者の想像だけではなくて、実際にその発言を聞いた人がいたのでしょうね。
もし、今の時代に小澤開作氏がお元気だとしたら(あくまでもifですが)、どんな言葉を言われるのか・・・考えてしまいました。
著者は山梨県の方で、開作氏の生まれ故郷も山梨、というゆかりから、恐らくこの本は著者謹呈ではないかな、と想像しました。(^-^)
kaikoizumi2005 at 11:40│Comments(0)│
│読書つれづれ