2016年11月26日

★発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由

  またまた読書ブログはさぼり気味ですが、読書の秋にもかかわらず、ほとんど読んでいない(代わりにちょっと手ぬいなんぞしていますが)のが大きいです。肩こり度は手ぬいの方が大きいので、くたびれたくないなら、読書をしたらいいんですよね〜。




 というどうでもいい前振りはともかく、ネガティブタレントとして人気が出たモデル→俳優の栗原類君の本です。あさイチで初出演の時に、発達障害をカミングアウトされて、なるほど、彼の妙に律儀な姿勢は、帰国子女の日本語が第一外国語だからではなくて、発達障害だからなのかと思ったものでした。

 
 という事で、この本を単なるタレント本として好奇心をもって手に取る方も少なからずいるかと思いますが、この本が単なるタレント本としてだけ読まれるのはもったいない。当事者、支援者、親御さんにはよく分かる頷ける本だと思います。

  でも、単なる好奇心だけで読んでみた人にも発達障害の事が伝わるのではとも思いました。日米比較があり、どうしても日本よりアメリカに一日の長があるのを感じざるを得ませんが、アメリカの教育事情(保護者に人気のない先生にはクリスマスのプレゼントが保護者から用意されない、でも、それは子供の信頼とは別など)は面白かったです。近眼に眼鏡、難聴に補聴器のように発達障碍者にIT機器という風になるといいなと思います。

 それにしても、お母さまの確固たる姿勢、決して良い母ではないとおっしゃっていますが、おおむね発達障碍者に適切な助言はじめサポートをされていた訳で、素晴らしいと思います。正直、語学力も美貌も何もない凡庸な一人としては、とてもここまで出来ないとは思いますが・・・(^-^; 

 そして、もう一つ、辛口な感想で申し訳ないですが、最近、医療機関に行って、やんちゃな二人の子どもにわたわたするお母さんを見て思いましたが、きょうだい児がいたら、母親ひとりでここまでするのは難しかったかも・・・とは率直に思いました。特に通勤だけで長時間を浪費させられる首都圏サラリーマン家庭なんて、収入確保が出来ているだけで、子育てが母親の背にだけかかっている事例は多いので、シングルマザーの類君のお母さまと条件的には大差ないかと思いますし、これは首都圏に限らず、悪くすると、だんなをはじめとする身内が発達障がいのあるお子さんを育てるに当たって足を引っ張るだけの事例も少なくはないと思います。

 それはそうと、芸能界で生きる?は〜!?と止める傾向が強いですが、類君のお母さまは「類が会社員になる方がハードルが高い」と見据えていた、そのスタンスが素晴らしい。そして、勘違いな人間になりやすいモデル業界にあって、ここは必ず守ると口うるさく思われようともルールを教え込まれたのはすごいです。

 おっしゃる通り、日本では探し求めないと適切な教育的配慮に到達でが多きない面々あるようですが、この本も恐らく小さな一歩として、教育・医療のアクセスのしやすさにつながりますように!

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kaikoizumi2005 at 11:54│Comments(0) 教育・健康・福祉等 | 自叙伝・人物評伝等

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