2014年06月09日

【自腹】宇津木式スキンケア事典



 モノ好きな連れ合いが、毎朝、朝刊とともに入る折り込みチラシの廉売を見ると走り出すので、敢えてそれが少ない地元紙を取るようになってん十年。しかし、その折込が少ない地元紙ですら、1週間のうちに何度も入るのが化粧品やサプリメントなどの美容系広告。大手から聞いたこともないようなところまで、数限りなく販売者がいるのは、少ない投資で、儲かるんだろうなぁと、うすぼんやりとは思っておりました。

 しかし、衰えているのをはっきり自覚している身だけに、いささか脅迫的なニュアンスに疑問を感じつつ、ついつい気になります。そこで、口コミがいいのは無いかな?とネット散策している時に、なぜか目に留まった宇津木式の文字。調べてみると、賛否両論がありそうな、というより、ダメな人は思いきりダメだけど、共感できる人は思いきり共感できそうなスキンケア法でした。

 ズバリ、化粧品はいらない!と著者は断言しています。アンチエイジイングの専門家がそう言うのが、新鮮でした。

 一見して広告と分かるものや、記事として紹介されているものも、いずれも、〇〇の化粧品を使うべし調で書かれている中、要らない!とはなんとありがたいことでしょう。

 化粧品で肌の状態が良くなっているように思えるのは、上っ面だけ。中は深刻なダメージを受けていて、手入れをしっかりしてきた人ほど、著者の提唱するスキンケアの効き目が出るのに時間がかかる。紫外線防止をやたらと言っているが(私も信じてました)、連続して15分以上紫外線を浴びる場合以外、UVケアなんて要らない。こするなさわるな、体も顔も髪もぬるい水で洗えばいいだけ。

 うわ〜〜、なんと楽ちんそうなんだ。

 と思った私は、若いころから、化粧品信仰がありませんでした。自分の母親が、お金がない中、訪問販売の化粧品を使っている時に、反抗期の兄が「顔が斑になっている」と言ったのを聞いて大ショックを受けて、以降、だんだんにグレードダウンして行き、とうとう、極力手を入れないのがうたい文句のR化粧水オンリーになった方が、むしろ肌の状態が良かったのを見たり、学生時代、顔立ちがきれいだが、化粧のし過ぎで、明らかに老けた肌をしている友人複数を見たりしていたもので・・・。
 
 正しく丁寧に使えば、テレビに出ているあれこれの美肌タレントさんみたいになれるのかも知れませんが、粗忽でだらしない自分には無理だとも思ったのと、母の勧めでR化粧水オンリーになっておりました。

 近年、某所でお肌が乾燥していると指摘されて、気になって、ちょいと格安ドクターズコスメなるものに手を出していたところですが・・・・寄る年波に逆らえずな状態でした。

 こうなると、もう怖いものなしです。失うものがない身は強いというあれです。

 読んだ翌日から、とっとと化粧品を放り出しました。本当にぬる水(体温より高い温度のぬるま湯で洗っても、皮脂取れすぎになるそうです)で顔を洗って、体と髪の毛はさすがに、もう少し高い水温のお湯で洗っておりまして、せっけんは紫外線を浴びる時につけた「お粉」を取る時だけです。

 最初のうちは禁断症状的な状態が出たり、肌荒れやら、角栓やら、かなり我慢しがたい状態に陥る。そこを抜け出て来ると、しっとりもちもち。吹き出物が減ったり、色白になったり、シミやしわが薄くなっていくそうでして、著者の医療機関で多くの実例を見ていると言われれば、非常に説得力があります。

 結果、最初の数日はカサカサぱさぱさしました。角栓も盛大に出ました。

 今もしっとりとは言いきれないですが、幸いに乾燥の季節とお別れしたこともあって、まあまあです。

 周囲がみんな老眼エイジなのと、オバチャンの顔をしげしげ近くから見たい人なんていないからでしょうけれど、誰からも「あら〜、あなたどうしたの、その顔ひどいわ」と言われてはいません。ま、褒められてもいませんが(笑)。

 何が楽だって、旅先や田舎に行くときに化粧ポーチに入れて持ち歩くものが激減したことです。

 さあ、どうなるのでしょうか? 夏を越えて、かさつく秋が来て、寒い冬が来ても、まだ続けていたら、私にはとっても合うスキンケアという事になります。とても楽しみです。

 ネットで見る限り、この方法、誰彼に合うというものでもなさそうです。著者はアトピー性皮膚炎の人にもと書いている一方で、アトピーがひどくなったという方も見ました。

 しかし、持ち物が少ない、当然、出費も少ない。そして、何よりもうれしいのは、ついつい気になっていた美容関係の広告や情報を、一挙両断にバッサリできて、時間節約が出来る上、「その脅しには乗らねぇぞ」とかわいくなくもうそぶける事によるストレス軽減であります。

 ものは試しで、いかがですか?

 なお、男性の方、お連れ合いや彼女の化粧品代を減らしたいという思惑でこの本を勧めた結果、どうなっても、当方は責任を持てません。そういう意図がミエミエだと、おそらく反発くらいますよ〜。

 
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kaikoizumi2005 at 17:36│Comments(2) 実用書 | 教育・健康・福祉等

この記事へのコメント

1. Posted by 東薬師記   2014年06月24日 10:44
3 久しぶりにここにやってきました
(何そのテンションの高さ)私情で
ブログを閉鎖したことを伝えるついで
に(ホンマ私信やな)、コメントをして
みました(苦笑)

化粧品がいらないなんて、
ある意味、助かるといいたいけれど、
そもそも、化粧品を使ってない俺には
感動していいのか、無理やり、嬉しい
ふりをすればいいのか、分からない
(苦笑)まあ、恋人の化粧品代を
減らしたい、って思う人には、朗報
かもしれませんが。
2. Posted by 甲斐小泉   2014年08月05日 23:33
東薬師さん、こんばんは。

ものすごい亀レス
で失礼しました。

ブログを閉鎖されたのですね。

再開されたら、あるいは新規開店されたら、お知らせにいらしてくださいね。

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