2011年05月10日
★中高年、登りきってもいないのに下り坂
漫談家、綾小路きみまろさんの毒舌炸裂本。文字として残りますから、随所に読み手の気分を害さないようにフォローが入りますが、基本的にはあのトークそのまんま調、喋っているように書いているのか、口述筆記なのかは謎ですが…………(笑)。
綾小路きみまろさんとの最初の出会いは、通訳ガイドと言う仕事柄か、いわゆるママ共の中では最も流行に敏感な友人が「観光バスの駐車場で自作テープをガイドさんに配っている人の話がすごい面白い」と聞いたのが最初の事。
ちょっと耳に残ったそのエピソードの主のトークを格安バスツアーの途中で聞くまでに、多くの時は要しませんでした。
今春やっとの思いで社会人になった長男の高校受験の結果待ちの自称「まな板の上の鯉やけくそツアー」の時ですから、八年ちょい前になります。
まあ、笑った、笑った。きみまろさんはくたびれた中高年の特徴をバッサリと切りながら、「言われてるのはワタシじゃないわよ。あっちに座ってる人よ」と思わせるのがうまい!
有りそうな風景をあまりにありありと言ってくれるから、普遍的、つまり、私じゃないわよやら、私だけじゃないに繋がるので、安心と根拠薄いささやかな優越感で笑ってしまえます。
笑えば元気が出るとは疫学的にも証明されていますからね。
本になると聞き手の反応に反応して、というライブ性は落ちますが、きみまろさんの生い立ちとか、客席の反応を気にしたり、異動中も録音したトークをチェックして反省したり、と言った裏話が語られ、苦節何十年で芽を出すには、やはりすごい努力が必要なんだな〜、逆に言えば、努力を続ければ(方向性が正しければですが)花が咲くんだな〜と思いました。
でも、この本のタイトルみたいに、登りきってもいないのに下り坂ってなるのが、私も含めて大概の人たちなんですよね(苦笑)。
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まあ、笑った、笑った。きみまろさんはくたびれた中高年の特徴をバッサリと切りながら、「言われてるのはワタシじゃないわよ。あっちに座ってる人よ」と思わせるのがうまい!
有りそうな風景をあまりにありありと言ってくれるから、普遍的、つまり、私じゃないわよやら、私だけじゃないに繋がるので、安心と根拠薄いささやかな優越感で笑ってしまえます。
笑えば元気が出るとは疫学的にも証明されていますからね。
本になると聞き手の反応に反応して、というライブ性は落ちますが、きみまろさんの生い立ちとか、客席の反応を気にしたり、異動中も録音したトークをチェックして反省したり、と言った裏話が語られ、苦節何十年で芽を出すには、やはりすごい努力が必要なんだな〜、逆に言えば、努力を続ければ(方向性が正しければですが)花が咲くんだな〜と思いました。
でも、この本のタイトルみたいに、登りきってもいないのに下り坂ってなるのが、私も含めて大概の人たちなんですよね(苦笑)。