2011年04月08日

□子安流 ヒト軸経営



 本が好き!の献本です。

 もっと早く書評をと思いながら、実は首から来る手指の痺れ、脚までダルくなって、パソコンを開くのも嫌になっていました。

 そんな時こそ、著者の開いたカラダファクトリーへ行けばいいじゃんと突っ込みを入れられそうですね(笑)。
 

 カラファクこと、カラダファクトリー、友人がこちらのある店舗で整体師となった事もあり、また私の住む横浜ではよく店舗を見かけるので、近年身近な存在ですが、発祥の地が横浜とは全然知りませんでした。

 経営者の子安氏の、いち整体師から実業家となったノウハウを紹介している本書。

 ひとりで何でも頑張る経営者にはならず、人材育成して、従業員から、グループ企業の幹部や責任者まで育て上げて行く旨が書かれています。何でもかんでもトップがチェックを入れないといけない企業だと、総身に知恵が回らなくなります。

 かなり体育会系ののりです。明け方まで熱く語る若さがありますし、従業員に対しての言動は子を思う親心っぽいです。部活の熱心な顧問像に似ているでしょうか。例えて言えば、名監督が弱小チームを甲子園出場へと駆り立てる様を思い浮かべる内容です。パッと見、ワンマンみたいにも見える書き方ですが、ワンマンではなくて、カリスマタイプでしょう(ただし、カリスマも人材を育てないと、ダイエーの中内さんみたいになります^_^;)。

 ですから、受け手によっては、こういう熱い、汗くさい経営はやだな〜と思う人もいる事と思わされます(著者の開催する子安塾で学んで業績を上げる経営者もいれば、講演等で著者の話を聞いても、全然取り入れず、その後も下降という例も多いとのこと)。

 元々は友人がどうしてカラファクに勤めるようになったのかと思って読んでみたかったのですが・・・なんとなく分かるような・・・彼女はなかなか情熱的な面を持つ人ですが、それでいて、飄々としていて、苦しいことがあってもさらっと流してるように見せられる人なので、この企業風土に合うのかも知れません。

 さて、冒頭のどうして頚椎から来てガタガタの私がカラファクへ駆け込まないのか・・・と言われたら・・・・別に腕前が悪いんでもなんでもないです。余震がありゃ、すぐに電車が止まる状況下、電車賃掛けて、時間を掛けて出て行くのが面倒、という怠慢かつけちな理由から(笑)。残念ながら、カラファクは我が家の最寄り駅みたいなしょぼいところには出店してくれず、ターミナル駅や観光スポット的な、売り上げが上がるところに出店してますからね。

 もっとも、著者は、店舗の立地で有利不利があるのだから、売り上げノルマで成果を計るのではなくて、お勧め、リピートなどで計ると述べています。それは社員のやる気を削がない成果測定だと感心しました(カラファク利用して、友人お誘いした人には特典があります!)。

 著者の言うとおり、整体とか、身体を扱うところは(実際のところ、医者から美容院までみんなそうですが)ドアを開けるまでが大変。従来の整体、指圧と言ったところは、外から見て、何をやってるのかが分からず、入り辛く、利用するかしないか葛藤したけれど、カラファクは外からある程度中の雰囲気が伝わって来て、利用し易いと言うのが旧来の整体系の店との格別の違いだそうです。

 最初は癒しを求めて、その後は殆ど医療の世界を求めて、この10年で相当にマッサージやら整体やら何やら結構通っています。やはり最初は戸惑いました。大げさに言ったら清水の舞台から飛び下りる心境。良かった店はその後もリピートしていますが、やはりクチコミ情報があると安心ですし、飛び込み利用したい程、体が辛い時には、プライバシーがある程度確保された上で、外から中が分かるというのはポイントになりますね。

 施術のレベルは勿論高いに越したことはないけれど、それ以上に接客が大事というのも、私の年齢が言わせたのでしょうか、施術者から人生相談されちゃって、お金を払って聞いてあげる自分って?という疑問から通うのをやめたところが何箇所かあった身には、すっごく頷けました。

 体育会系の情熱が好きな方には参考になる本だと思います。そうではない方は、ひとりの若者の成功譚として楽しみましょう♪

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kaikoizumi2005 at 19:35│Comments(0) 自叙伝・人物評伝等 | 評論・社会事象評価

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