2010年03月08日
★半島へ、ふたたび
拉致被害者の蓮池薫さんのブログをもとに書き下ろした本。
北朝鮮と陸続きゆえ、過去の色々な辛かったことを思い出さざるを得ない韓国訪問。でも、韓国と北朝鮮の間には地勢的な共通点以上に差異があまりに大きいようです。
韓国に対する礼賛が強すぎるようにも感じましたが、それも、非常に不自由で不自然な生活を強いられたが故でしょう。多くは語らず、ほんの少しだけ過去の追憶が語られていても、同世代の日本人としては信じがたいほどの苦難です。
私が日本で満員電車に揺られている事を最大の苦痛とする程度で暢気にOLしたり、結婚してきかんきな幼児を追い回している時に蓮池さんをはじめとする拉致被害者の方々は過酷な日々を過ごしておられた、とい事を声高ではない追想だからこそ、尚の事感じます。勿論、蓮池さんがおっしゃるように、この問題はまだ未解決で、他の被害者の方たちも早く帰国できるようにと思いますし、拉致なんてあってはならない事だと思います。
後半はソウルで会った著名な作家たちの部分を引いて、翻訳家としての活動について述べておられます。
こんな事を言ったら、不謹慎だと叱られそうですが、もしも、蓮池さんが拉致される事もなく、平穏な日々を過ごしてサラリーマンなり、あるいは法科の学生さんだったというので、弁護士になられたりしていたら、どんな人生となっているのだろうかと想像してしまいました。
逆に言うと、逆境にあってもめげず、チャンスをつかんで行ける力のあった方だからこそ、日本に帰って来られたのかしらとも・・・。
蓮池さんの現在が幸福なようで、良かったと安堵します。そして、だからこそ、ますます、横田さんをはじめとする方たちの喜ぶ姿も見たくなります。
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こんな事を言ったら、不謹慎だと叱られそうですが、もしも、蓮池さんが拉致される事もなく、平穏な日々を過ごしてサラリーマンなり、あるいは法科の学生さんだったというので、弁護士になられたりしていたら、どんな人生となっているのだろうかと想像してしまいました。
逆に言うと、逆境にあってもめげず、チャンスをつかんで行ける力のあった方だからこそ、日本に帰って来られたのかしらとも・・・。
蓮池さんの現在が幸福なようで、良かったと安堵します。そして、だからこそ、ますます、横田さんをはじめとする方たちの喜ぶ姿も見たくなります。