2008年06月07日

★5年3組リョウタ組



 市民図書で借りてきて、明日が返却期限ぎりぎりだよ〜という事で、慌てて読みました。が、読めました。だって、面白いんだもん♪

 学校の先生になったことはありませんが(教育実習で僅かに片鱗だけは体験しましたけれど)、親になって学校と様々な接触を持って、主人公の良太先生の見るような学校のやたらと事務に忙殺される面(学級通信の頻発のために子どもを見るより、書くほうが優先になったり)、閉鎖的な面(親同士の横のつながりを考えずに、平気で嘘を言う校長とか)等々、色々と見聞きしてきました。

 先生が礼儀やマナーについて、子どもや保護者に向かって言うのと自分のやってる事がずれてるって経験もしましたしね(苦笑)。

 勿論、困ったチャン保護者の話なども漏れ聞こえてきて、時としてはかなりダークな気分になる事もありましたけれど、何とか大きな山は越えまして・・・先生方も大変だよね〜というのは分かるのでありますが、この作品中に描かれたような、不気味な先生(誰とは言いませんね、ネタバレになるから)もいたりするんですね〜。

 しかし、あれこれありながら、リョウタ先生と、同僚のパッと見、イヤミそうに見えた同年齢の染谷龍一先生や、同じ5年生シマの年上の美人教諭、山岸先生等には救いがありそうです。夏目漱石を彷彿とさせる校長や、やたら事務的な副校長、キツネを思わせる学年主任に、現実の世界でもよく見る、やる気のないオバチャン先生(ははい、勿論、やる気のないオヤジ先生もたんといますよ〜)など保守的、反動的な人たちもいるけれど、物語全体の方向性は明るく、捨てたもんじゃないじゃんと思わせてくれます。

 勿論、そう思わせてくれるには生徒の存在も大きく、時にははらはらさせる事件を起こしつつ、5年3組は1年間で成長していくのであります。

 学校の良い面も課題についても考えさせてくれる作品です。親は勿論、先生になりたい人も、現役の先生方も忙しい!なんて言わないでぜひ読んで欲しいですな〜。

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kaikoizumi2005 at 21:29│Comments(0) 小説・物語 

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