2008年04月09日

★定年前リフォーム



収入が乏しくなり、預貯金取り崩しの緊縮生活に突入したり、段差に足を取られ転んだのをきっかけに…と言う後手回しのリフォームではなく、元気に動け、緊縮財政にもなっていない定年前にリフォームをしよう!と言うのが本書の主旨。

それに当たっては人任せにしていてはいかん、と自称専門家に任せたばかりに使いものにならない位置に不必要な量の手すりを付けられた事例や、自分たちの力量不足のため、恐ろしく高くつく工事を勧めた事例などもあげて注意を促してくれています。

勿論、施主に喜ばれた事例も載っていますが、そこに至る為には自分たちの暮らしの棚卸しをする事から始めなくてはならないのです。

最初に夫と妻の意識の違い、上の世代ではおそらく妻側がガマンしてすり合わせて来た定年退職後の暮らし、団塊の世代あたりからは、そうは問屋が卸しません!とピシャリと書いてあるのが女性の共著者ならではで痛快です。

もっとも、男性に多い自分に都合の悪い話ははなから無視するタイプ(我が家にもいます(苦笑))は、この冒頭部分を読んで投げ出すか、そうしないまでも肝心な所を飛ばし斜め読みしかねないリスクはありそうです。

当事者の片方にそのような反応が出た場合、余程心して掛からないと自称専門家や、最悪の場合、悪徳業者に騙されかねないので、大枚投じて不満が残る位なら、諸々を捨てて先ずはスッキリを目指すべきかも知れません。

それにしても、ヒドいリフォームを見ても、既に代金払い済みで、施主が単純にきれいになった!と喜んでいる場合には敢えて喜びに水をささないよう配慮して振る舞う建築士である溝口さん、えらいです。


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kaikoizumi2005 at 17:26│Comments(0) 携帯からの投稿 | 住まい・インテリア等

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