2008年03月17日

★まんまこと



 はい、またまた読んでしまいました。畠中恵さんの作品。

 今回の主人公は16歳で失恋したのが元で、それまでの「希望の星」状態から、一気に「お気楽」「頼りない」息子と豹変した町名主の息子、高橋麻之助であります。幼なじみでやはり名主の跡取り息子で、美形、メッチャモテの八木清十郎と、清十郎とは対照的な石部金吉状態の下級武士で同心見習い中の吉五郎がいて、事件というかトラブル解決にあたっては、3人寄れば文殊の知恵状態・・・とはいかぬまでも、謎解きやら、それぞれの得意技を活かして解決にあたるのであります。

 他の作品同様、1章ずつの短編集なので、楽しく読めます。この作品集では、麻之助の想い人、つまり、大変身のきっかけを作ったのが誰か、というのは直ぐに割れてしまいますが、巻末には吉五郎が持ち込んだ、自分の又従妹と、麻之助の縁談話がどうなるのか・・・ちょっと気になります。

 これも、また若だんなシリーズみたいに続々と続くのかな?

 それにしても、よく色々と江戸の町模様を描くことが出来ると感心します。

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kaikoizumi2005 at 20:35│Comments(0) 小説・物語 

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