2008年01月21日
★東京外国人
写真にちょっと解説がついた作品集で、東京及び周辺部に住む様々な国から来た人たちの暮らしを紹介しているユニークかつ、色々と考えさせられる本です。
まず国柄の違いがインテリアに現れるが、それ以上にどういう状態で日本に暮らす事になったのかが大きく、そこに個人の特性が加味され、本当にバラエティー豊かな暮らしが見え、誠に興味深く面白いです。
例えば欧米から来て、エグゼクティブとして滞在する事になった人たちは首都圏に住む日本人の平均的住まいと比べ、立地も面積も羨望を呼ぶ住宅に暮らし、インテリアも洗練されている。
一方、何かがきっかけで日本暮らしを始めてハマってしまった欧米人は日本人と変わりない、あるいはもっとコンパクトな家に住み、日本人以上に和の暮らしを営んでいたり。
アジアからの人たちは国費留学生や富裕な家庭の子弟と、仕事を求めて来た人たちとでは、大分趣の異なる住宅だし、数多くはないがアフリカや旧社会主義国の人たちの暮らしも紹介されている。
説明部分の日本の好きな点と嫌い、苦手な点も面白い。
物の所有やインテリアについて考える材料にもなります。o(^▽^)o