酒井順子
2010年08月25日
★都と京
私、自他共に認める京都バカです。特にこの数年、京都に行くのが年に1回では物足らなくなりました。帰って来れば、途端に次の京都行きの構想を練る程で、立派な京都中毒患者かも知れません。
「負け犬の遠吠え」で一躍都気の人となったエッセイストの著者もまた、京都好きの一人ですが、そこはタダモノではない彼女のこと、鋭い切り口で、明瞭に京都に寄せる地方人(勿論、東京人だって、京都人から見たら、地方の人です)の思いと、それに対する京都の人の思い、というかやり口というか、何と申しますか・・・を描いています。
京都はテーマパークと同じという論は、私も日ごろからそう思っていたので(しかも、○○ランドやリゾートの類と違って、裏側に回っても、建物のはりぼてっぷりが見えたりしませんし)全く同感です。
いまや名実共に東京が日本の中心であり、関西で学生していた長男はすごくそれを実感しているらしいですが、それでも、京都は違う。続きを読む
kaikoizumi2005 at 20:00|Permalink│Comments(0)│
2010年04月08日
★黒いマナー
自虐系面白辛口評論家の酒井順子さんの本を地区センターの棚で発見。結構人気があるようで、今までお会いできなかったようです。
マナーとは・・・というのを、主婦とは対極の世間知らずと自称する(専業主婦がワタクシ世界のみで、オオヤケ世界を知らないってのも、ちょっと頭が古いな〜と思うのが実情ですけど、ま、それは置いておきます)未婚ゆえのワタクシ世界音痴の彼女から見ると、マナーってのは、人様を不快にさせないためのもの。
ですが、場合によっては自分が身を引いてしまう事で不快を催す事象を目にしないで済ますというマナーも、うっかり注意したら逆切れされるような現代においては有りなんではないかというご意見ごもっともです。
だから人は似たもの同士で寄るのよね〜。
懐かしき塩月弥生子先生の「冠婚葬祭」がベストセラーだった時代、即ち、大家族から核家族となり教えてくれる姑さんやらお母さんがそばにいない状態になった時代もかなりの変化期だったけれど、今は結婚適齢期や出産適齢期が過去と大幅にズレ、独身で過ごすのも奇異と思われなくなった時代の変化期。そんな現代向けのマナーがあるはず、と著者が説く実例、説教臭くなくて笑えて、でも、納得です。(年賀状や贈答から男性のハゲや出来婚への対処などなど、色々)続きを読む
kaikoizumi2005 at 17:00|Permalink│Comments(1)│