漫画中学
2010年12月09日
□漫画教室
手塚治虫と言えば、日本の漫画界にあって神様のような人。特に早過ぎる死の後から、神格化されている感がありますが、1950年代から1960年代初頭に掛けて連載されていたものを復刻したこの
本では、気鋭のバリバリの現役です。
時として、ライバルの人気漫画家の揚げ足をとりをしてみたり(あとがきで、マンガ研究家の中野晴行さんが、手塚先生が表出した嫉妬心は早世した漫画家へのレイクイエム的な演出と言う意味合いの事を書いておられますが)、子ども向けでもしっかりお金の事を書いてみたり・・・とても人間的な感じがします。
用具や紙、技術など、実用的ノウハウも多いのですが、漫画家となるにはとにかくコツコツと積み上げていくしかないという事が繰り返し述べられており、今年のヒットドラマ「ゲゲゲの女房」で家族・関係者ともどもの苦労の末、やっと名をなした水木しげる先生の姿と重なるものがありました。(あくまでも私の想像ですが、「ゲゲゲの女房」のヒットが、この本の復刻を押したのではないかと思います)
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kaikoizumi2005 at 17:11|Permalink│Comments(1)│