妻夫木聡
2010年09月20日
2009年03月17日
★天地人(下)
天地人 下 /火坂雅志/著 [本]
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上巻に続き、下巻もすっすと読めました。これにはやはり、大河ドラマでの俳優さんを思い浮かべちゃうからと言うのが大きいのは否めません(笑)。
上巻では御舘の乱がひとつの山場でしたが、後半になると、上杉家の秀吉への恭順、苦渋の末に、武士として華々しく義に準じ散る、という道を選ばず、泥を被っても国を守り、民衆に対しての仁愛を選んだ兼続の人生を描いております。ここに石田三成や真田幸村等が絡む訳ですね。
上杉家が新潟を離れ、後の名君と言われた節約派、上杉鷹山のドラマや小説を読んだ時に登場した山形県の米沢に居を移さざるを得なくなるに至った事情が、よ〜く分かりました。
戦国時代、あまたの勇将、名将の家督が絶えた後も、上杉家がともかくも残ったというのは、やはり知将がいての事なのでしょうし、秀吉も羨んだという主従の厚き契りがあっての事なのでしょう。
色々な脚色をしているドラマに比べて、原作の方が進み具合が早いです。短気な私としては、ほぼ1年間テレビを見るよりは小説を読む方がラクチンであります。(^^ゞ
kaikoizumi2005 at 23:32|Permalink│Comments(0)│
2009年03月16日
★天地人(上)
天地人 上 /火坂雅志/著 [本]
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本年度大河ドラマの原作であります。市民図書で新着本として出ていたので「わ〜い」と上下2冊を借りました(新着は一人1冊。でも、上下などに分かれている時だけは例外で組で借りられるというルールがあるのです)。
ドラマの方は演出がどうのと色々と言われていますが、視聴率は現状はまずまずのようです。
役者さんには責任はないと思うのですが、ウザいと思う登場人物、初音、原作にも登場してるので、カットしようがないようです。が、全然違う存在ですね。ドラマでは初音は信長とも関係ありそうですが、原作上巻を読む限りは、真田の縁者であり、信長の前に現れてはいません。
また、役者さんのイメージを損ねないためでしょうけれど、兼続が仕える景勝は原作ではもっともっさりしていて、まぁ、ブオトコの部類であります。また、景虎はドラマでは結構いい人で、いやらしい家来のために不本意にも御館の乱を起こすことになっていますが、原作ではかなり嫌な人になっています。
・・ってな相違を見て、小説→ドラマになる時に随分原作と離れるんだなぁと改めて感じ入りました。だから、よく原作者がへそを曲げるのね〜と納得。
妻夫木君は賢くて美男でたくましくて・・・という原作のイメージとはこりゃまった違いますね〜。
と突っ込みどころ満載でドラマを見られるネタを提供してもらっているようで、原作者には申し訳ない読み方ですね。(^^ゞ
kaikoizumi2005 at 21:53|Permalink│Comments(0)│