自叙伝・人物評伝等

2016年11月26日

★発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由

  またまた読書ブログはさぼり気味ですが、読書の秋にもかかわらず、ほとんど読んでいない(代わりにちょっと手ぬいなんぞしていますが)のが大きいです。肩こり度は手ぬいの方が大きいので、くたびれたくないなら、読書をしたらいいんですよね〜。




 というどうでもいい前振りはともかく、ネガティブタレントとして人気が出たモデル→俳優の栗原類君の本です。あさイチで初出演の時に、発達障害をカミングアウトされて、なるほど、彼の妙に律儀な姿勢は、帰国子女の日本語が第一外国語だからではなくて、発達障害だからなのかと思ったものでした。続きを読む

kaikoizumi2005 at 11:54|PermalinkComments(0)

2016年08月27日

八ヶ岳での読書 3

  すっきり晴れた日というのは、お盆からあとの八ヶ岳ではなかったっけ、と思い起こす毎日です。洗濯物がからりと乾く日はこちらに来てから、片手で十分足ります。午後からいきなり雷雨という日もあるので、洗濯すると、家に足止めになります。そういうときは読書に限りますね。


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kaikoizumi2005 at 22:49|PermalinkComments(0)

2014年05月12日

★ゼロ

  時代の寵児から、一気に塀の中(実際は一気に、ではなかったのですが、イメージ的には、です)に堕ちたホリエモンこと、堀江貴文氏による自伝的ビジネス書。

  そもそもホリエモン誰?の頃から、無料プロバイダーとして、ありがたくlivedoorを使わせていただいていました。節約ネタには、まだlivedoor礼賛が残っているかも知れません。

  そして、このブログも、livedoor。読書ブログは節約ブログよりも日が浅いですが、それでも、もう八年以上場所を借りています。続きを読む

kaikoizumi2005 at 17:16|PermalinkComments(0)

2013年06月29日

★江戸の都市プランナー



 新聞書評を見て借りました。

 江戸末期、町民ながら、名主として近隣を束ねて苗字を名乗る事を許された熊井理左衛門の足跡をたどった歴史書。

 歴史書ではありますが、資料を丹念にあたり、ギリギリここまではOKだろうという推測による小説仕立ての描き方をされているために、よくある歴史的事実の羅列によって、内容的に正確なんだろうなぁと思いつつも、その味気なさに放り出したくなる類の本とはかなり趣が異なります。

 冒頭、理左衛門が小伝馬町の牢獄に入ったところから、話が始まりますが、実は小伝馬町の牢というのは、世襲でその職に当たる士族の屋敷内にあり、気の毒にもその侍は忌避されていたなどと言う、今まで知らなかった事実に加え、牢屋の構造などまで細かく描かれていて、一気に引き込まれます。

 理左衛門の回想から、彼の出自、どうやって江戸の町民のトップ格に上りつめたのか、それがどうして牢に入れられたかを、庶民ゆえに少ない資料を丹念にたどって描いています。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:30|PermalinkComments(0)

2012年01月28日

★勾留百二十日



村木厚生労働者局長が障害者団体向けの郵便割引制度悪用に絡み逮捕のニュースを見て、こんな真面目そうな人がと思いましたが、その後、村木さんは無罪となり、一転して村木さんを捜査した大阪地検の特捜部長と副部長が逮捕されました。

この時には、村木さんに感じた以上の違和感がありました。と言うのは、検察=鬼、怖いと言うイメージを抱いていた割に(その手のドラマは余り見ないので、祖母が近所に越して来られた元検事さんを、元の職業柄から怖いと思っていたらいい人だったと繰り返し言っていたのが大きいです)、元特捜部長の大坪さんは、普通のその辺にいそうな、怖いよりは善良そうなオジサンに見えたからでした(アクションスターのジェット・リーが「海洋天堂」で演じた、近所でお目にかかれそうな雰囲気のお父さんみたいです)。

いやいや、悪人は悪人って顔してたらばダメなんだよ、経済ヤクザなんて、見た目にはすごい紳士に見えるじゃん!と思い直しましたが、その後のバッシングを見て、少しばかりマスコミの松本サリン事件の時の反応を思い出したりもしました。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:05|PermalinkComments(0)

2012年01月13日

【自腹】ステップバイステップ



 昨年の世界選手権銀メダリスト、今年の全日本選手権ではおしくも連覇を逃したフィギュアスケート選手の小塚嵩彦君。私が彼を知ったのはバンクーバーオリンピックと、かなり遅いです。それ以降、自称クールな自分としてはかなり熱く応援しているのは、元々は親ばかモードから。「小塚君って、お宅の二男君と似てるよね」と言われたのが、そもそも彼を意識するようになった理由で、では、と見てみると・・・確かに、似てる感じがします。むっつり屋の二男の調子が良い時ににこっとした顔と彼の笑顔が・・・・。

 以降、理想の息子を彼に重ね合わせるという親ばか願望モード全開で応援しているのですが、その過程で、彼が祖父、父と続くフィギュアスケート家系に生まれ、サラブレッドと呼ばれている旨を知りました。

 彼が敬愛しているという先輩、高橋大輔選手は、なかなかの苦労人だと各所で報道されていますし、一昨年の秋、ありがたくも直に観賞のチャンスに恵まれたカーニバルオンアイスのパンフレットのインタビュー欄の「子どもが生まれたらスケートをやらせたいか?」の問いに、はっきりNOと書いてあるのを見て、やはり色々大変なんだろうなぁと想像させられました。対しまして、小塚君は「やりたければOK」とあくまでも自然体。それには、この本に書かれているように、環境に恵まれて、高橋選手が苦労して手にしなければいけなかった様々なものが最初から用意されていたのだろうなぁとも思わされました。

 高橋選手の華のあるスケーティングも魅せられますが、小塚選手の滑らかで端正なスケート。勿論、選手としての苦労は数多い事でしょうけれど、恵まれた育ちゆえの素直さがにじみ出ていて、自分にはないものを感じて、非常に引き付けられます。続きを読む

kaikoizumi2005 at 17:00|PermalinkComments(0)

2011年12月10日

★告白



 北朝鮮の拉致被害者、蘇我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんの名前を聞かなくなってずいぶんになります。いっときはこの本の出版や、脱走兵としてのジェンキンスさんの芳しくない行動などが取りざたされた事もありますが、お元気にされているのでしょうか?

 たまたま近所の地区センターで発見して遅まきながら借りて来ました。

 朝鮮戦争時に前線から脱走、北朝鮮に保護されて・・・のはずが、かなり恵まれていたらしいと後から分かったとは言え、半幽閉状態の暮らしを続け、あきらめていたころに、小泉首相の北朝鮮訪問により、日本人拉致被害者がクローズアップされ、当初、被害者としてカウントされていなかった妻が先に出国して・・・という大筋は知っていましたが、生い立ちやひとみさんとの出会い、同時に暮らす事になった脱走兵仲間やその家族との暮らしなどがかなり詳細につづられています。

 ジェンキンスさんはいわばプアホワイトとして育ったようで、勉強も好きではないという、日本では落ちこぼれとカウントされるタイプだったようです。実際に蘇我さんが日本に戻ってしまってからの彼は事情が分からないために、相当荒れてしまったようで、そのあたりも率直に書いています。

 素行不良のために、犯人と決め付けられてしまったらしい大きな事件の冤罪の方たちを見ていると、あってはならない冤罪によることとはいえ、大きな苦難が彼らを磨いているのではと思う事がままありますが、ジェンキンスさんについても、同様なのではないかと思わされました。

 今の彼らが幸せでありますように! そして、最近になって生存しているのではと言われている横田めぐみさんが無事生きていて、ご両親に会えますように!

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kaikoizumi2005 at 18:00|PermalinkComments(0)

2011年08月03日

☆京都インクライン物語

いつ頃からか実家の本棚にあった本を、実家整理の折に持ち帰りました。恐らくは読書家の父ではなく、終生、京都で暮らした女学生の時代を生涯の黄金時代として懐かしがっていた母が最初に入手し、もしかすると次に父が手に取ったかも知れませんが、確かめるすべはありません。

インクラインと言う言葉は母や祖母のみならず、京都で学生時代を過ごした会社の同僚からも聞いた記憶が有りますが、やっと実物を確かめたのは、二、三年前、南禅寺境内の水路閣を上り、途中、工事に携わった田辺博士の顕彰の若い姿の銅像や、古式ゆかしく見えた関西電力の水力発電所を経由し、インクラインに到達した散策の折でした。

その時になって、やっとインクラインと言うのは舟を引き上げるケーブルカーのようなものと分かりましたし、琵琶湖疎水がどんな風な形で京都に流れ込むのかを目で見て納得したのに、語り合うべき人がもはやいない寂しさを感じました。

その琵琶湖疎水、インクライン、そして発電所が築かれるに至る難事業を描いたのが、この作品で、知事や京都の町衆、測量技師や現場の人びと、府や中央の役人、更に疎水事業への反対勢力、お雇い外国人などなど、多くの人物の登場する中、スポットライトが当てられているのが、銅像になった田辺朔郎です。

朔郎は幕末に旗本の家に生まれ、しかも父を早く亡くしたために、徳川幕府の滅亡により、平たく言えば、落ちぶれて、非常に苦しい思いをします。

ありふれた言葉で言えば、ハングリーな育ち、しかも、もとはプライド高い武家だったのが、落ちぶれたので、生まれついての貧乏より、なおさらにハングリーだったのに違いありません。

幸いに学力優秀だった朔郎、学問で身を起こすしかないと工部大学校(現在の東大の工学部の前身)に入学。富裕な叔父が保証人になっているからと、官費生(奨学生)を辞退するように言われたところ、後日叔父が破産、維新の折にかつての使用人の下で、屈辱的な下働きをせねばだった母親に迷惑をかけたくないと、大怪我をしたのを隠して、利き手ではない左手で製図、執筆をし、右指の関節を切り詰めなくてはならなくなるなど、大変な苦労をします。

しかし、学校側は彼の頑張りを賞賛し、それがもとは全く無縁の地、京都の大事業の責任者として抜擢される理由になるのです。

順次が前後しますが、朔郎たち、武家の零落から大して時を置かず、京都も零落します。天子様が東京に行ってしまわれたからです。

この辺りは、いまだに京都の人びとが、天皇さんを東京に貸したってる、と主張するのが分かる記述で、なかなか興味深い内容です。


何はともあれ、天子様が東京に行ってしまわれ、多くの人びとがそれについて東京に出てしまい(有名で分かりやすい例は、赤坂にある和菓子の虎やですね)、捨てられた都となった京都は、閑古鳥が鳴き、尾羽うちらかし、活気の乏しい、沈滞した雰囲気が漂っていたのです。

それには………水量の乏しい鴨川、高瀬川に頼るためにしばしば水不足に陥り、四方が山で水利がない現状を打破すべき、で秀吉の頃から、何度も浮かんでは消えた琵琶湖から水を引くと言う事業が持ち上がるのです。

官製の事業とすれば、お雇い外国人を使って、官費でとなったのでしょうけれど、そこはしぶちんでプライド高く、独立心の旺盛な京都の事、バカ高い俸給を取るお雇い外国人を使わず、利益を京都に!で動くのです。

この事業は、長州出身で蛤御門の変で京都に負い目を持ち続けた槇村京都府大参事が下地を作り出し、後任の北垣府知事が実現にこぎ着けますが、その間に現れる人物名も興味深く、特に槇村京都府大参事のブレイン、山本覚馬は長州の不倶戴天の敵だった会津の人ですが、新島穣と並ぶ同志社の創設者、視力をほぼ失っており、妹八重に負ぶわれて、とあれば、再来年の大河ドラマのヒロイン、新島八重の事なんだろうな〜と思ったりもします。

様々な人物を巻き込み、苦節何年と言う言葉がピッタリですが、漸く工事が出来る運びになってからも、水が出たり、落盤事故があったり、様々な苦労を重ねて、漸く開通した琵琶湖疎水、開通記念式典には祇園祭の月鉾と鶏鉾まで繰り出して、それはそれは盛大なものだったようです。

だから、京都の人びとにとっては、自分たちで建てた学校と並んで、琵琶湖疎水とその関連の施設や場所は非常に大切なんだなぁ、と深く頷かされました。(東京では惜しげもなく壊して転用してしまったクラシカルな人口減少地域の校舎を、京都は博物館や文化拠点として上手に転用していて、これもまた京都の魅力を高めていますね。東京のアホ!とかつて通った渋谷駅徒歩五分のモダン建築の小学校を壊された身は思います)

ところで、朔郎は北垣府知事のお嬢さんと結婚し、土木事業に数々の実績を残し、八十三歳の長寿でしたが、朔郎の姉、鑑子(てるこ)は迎賓館、東京、京都、奈良の各博物館などを残した片山東熊に嫁いでいます。一般人の目に触れやすい建築物に対して、土木事業は地味ですが、義きょうだい揃って偉業を成し遂げているのですね。

地図の読み違いで探しそびれた疎水記念館、ぜひ行かねばと、この本を読んで改めて思います。


kaikoizumi2005 at 17:34|PermalinkComments(0)

2011年07月31日

★建築家 安藤忠雄



大卒ではなく、正規に建築学を学んでいないのに東大教授になった事で話題になった建築家、安藤忠雄自身による自叙伝と、彼と彼の事務所の方針、作品の紹介を盛り込んだ本。

アラーキーこと、荒木経惟による表紙写真は光と影の中で著者の目が光り、見る角度によっては怪物に見えますが、著者自身の文字通りの「怪物」パワーを捉えているのでしょう。続きを読む

kaikoizumi2005 at 16:30|PermalinkComments(0)

2011年07月17日

★ホームレス歌人のいた冬




連日挟み込まれるチラシを見ては連れ合いが安物買いに走るのを阻止すべく、我が家は折込チラシが薄い地元紙しか取らないでいます。

そこで、朝日新聞歌壇で話題になったホームレス歌人、公田耕一の名前を知ったのは、かなり遅く、多分彼が投稿をやめた後ではないかと思います。

投稿時には連絡先を明記するのが条件の歌壇で、ホームレスと名乗った、いわば規約違反の作品ながら、選者たちにそれを理由に切り捨てる事をさせなかった彼の作品は、作者の居住地の名乗りの特異さと歌の内容から多くの人々を惹きつけ、朝日新聞歌壇担当記者は名乗り出るように求める記事を書き、歌壇や投書欄には彼の作品に触発された投稿が続き、一部マスコミや研究者も、彼を追い始めるようになったという一連の記述で、私のように朝日新聞歌壇を全く知らなかった者にも、公田さんを取り巻くあらましが分かります。続きを読む

kaikoizumi2005 at 18:26|PermalinkComments(0)
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