科学や理科系の話

2016年08月23日

八ヶ岳での読書2

 悪天候と食糧備蓄ありと、売るほどある時間のおかげで、オリンピック番組を時々見つつ、この数年忘れていたペースで読書をしています。

 台風襲来の間に読んだのはこちら。


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kaikoizumi2005 at 12:32|PermalinkComments(0)

2011年12月13日

★偽善エコロジー


 
 タイトルと中身をちょいと見て食わず嫌いをしていました。というのは、章ごとのサブタイトルが自分にとってカツンと来る事がいっぱいだったから。

 しかし、今年になって、原発絡みでこの方のお名前を見る機会が増え、ちょっと1冊と読んでみた本が、存外過激ではなく、すんなりと頭に入ってきたものですから、食わず嫌いのこの本も手に取ってみました。

 スーパーのレジ袋は石油のかすになってしまう部分を使っているのだから、それを使ってゴミを捨てるなどの再利用をしないで、エコバッグを持参せよの掛け声に合わせているのは、むしろエコバックの売り上げを狙う小売業の思うつぼで、エコバッグの材料が同じく石油であってもかすではない部分から出来るポリエステルである事を思うと、むしろ反エコ。

 資源リサイクルのために市民は、特に家電において安からぬお金を払っているが、大規模小売業者が不正に輸出したり、税金でまかなわれているからと資源回収のペットボトルを安く転売したりして業者はもうけている。

 割り箸は国内産の木材の間伐材を使っていて、むしろ森林に手を入れるための機会になっていたのを環境に悪いなどと叫んでいる間に、結局よその国の木材を加工して作る(それも間伐材じゃない部位)羽目になっている。続きを読む

kaikoizumi2005 at 18:30|PermalinkComments(0)

2011年03月22日

□スーパーセンス



本が好き!の献本です。

著者はブリストル大学心理学部認知発達研究センター所長を務める学者さん。児童発達と認知神経科学の分野で数々の受賞をしているという紹介文を読むと、立派な学術書で文系頭にはとてもハードルが高いかも?と思いましたが、さにあらず。とても面白く読めました。

しかし、世の中、賢い人ほど、難しい事を分かり易く説明してくれているもので、かなりのスピードで読めたのに、読み終えてから、本書の内容をサクサクと分かり易く説明するのは、私のおつむの出来ではなかなかに難しく、書評をアップするのが随分遅れてしまいました。(^^ゞ続きを読む

kaikoizumi2005 at 18:57|PermalinkComments(0)

2010年12月05日

□カビを防いで快適生活



  この本ではカビ対策40年のプロとして、カビの種類は勿論、カビというのはどういう場所や状況で発生するか、意外にも乾いていても発生するカビの事、時として命の危険に及ぶカビの害(チーズのカビなど、いい仕事をするのはカビのごく一部だそう)などを説いてくれています。

  カビ退治は早め早めに手を打てば、特別な強い薬を購入する必要もなく、プロにお願いする必要もないとの事で(とは言っても、勿論、プロを頼む時の注意点も書いてあります)、カビ対策剤の調合も書いてあります。子どもたちに人気の戦隊モノをもじっての、カビトレンジャー1号から5号まであり、それぞれの得意技を持つレンジャーは、市販の漂白剤一本、あるいはせいぜい防カビ剤とで対処するより、はるかに応用力があるようです。

 家庭の各部位に発生しがちなカビと、カビトレンジャーをどう使うか(先ず除カビをしてから防カビをする事!)、掃除のコツなど実用的な事が書かれています。なるほど!と思いましたが、ひとつ欲しかったなぁと思うのは、カビトレンジャーの調合に出て来る塩化ベンザルコニウムと言う家庭では耳慣れぬ物質の入手方法や入手に当たっての注意事項でした。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:00|PermalinkComments(0)

2010年07月04日

□タゴガエル鳴く森に出かけよう!



 身の回りの自然豊かな場所にこっそり名前をつけて、嬉々として観察するトモミチ先生。まるで自分のテリトリーで宝探しをしている少年のようであります。


 この本は大人の観察日記という感じで、著者のトモミチ先生が教鞭を取っている大学の学生の協力も得て、地元や旅先の自然の中で虫やタイトルになっているタゴガエルやイモリやサンショウウオ、ドジョウなどを観察したり、家族のリクエストから送った駅で、駅前広場についてホモサピエンスの行動を考察をしたり、色々な「いきもの」の一見不思議に見えたり、逆に当たり前に見える習性を丁寧に観察し、類推しています。

 フツーの人が気付かない地面に開いた小さな穴や、汚いとよけてしまいそうなフンなどの痕跡から、先生や学生さんたちが様々なものを発見する様がイキイキと描かれています。読んでいると、自然観察とは、実に地道な行動である共に、誰でもがその気になって、観察すれば、何の面白みもなさそうに見えた場が、実に魅力的な場所に変身してしまう、すごい魔力のある行為なのだと気付かされます。
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kaikoizumi2005 at 15:09|PermalinkComments(0)

2008年11月15日

★人はなぜ騙されるのか



 本を返しに行った地区センターの棚で発見。オウム真理教の事件の余波も覚めやらぬ前世紀末に出版された本ですが、にもかかわらず、ごく最近になっても借り手が複数いる(だから、前回行った時には発見できなかったのでしょう)本です。という事はそれだけ書かれている事は普遍的なのでしょう。

 と思って読むと、確かに、オウム真理教の事件の背景が分かってきた今読むと、かえって当時の異様な事態の理由が、著者の説とリンクして、なるほどと思わされますし、昨今の若者の個を求め、政治改革等につなげようとしない意識がオカルトやスピリチュアルに流れるという部分にも頷けるのであります。

 途中から、私の能力では理解しつつ読み進むのが難しい定理なども入ってついつい飛ばし読みになりましたが、導入部の過去の超能力や霊的現象に科学者すらが騙されたかというヒストリーに引き込まれてしまいました。なかなか巧みな構成であります。

 これもまたつい最近読んだロストジェネレーションの本を出した朝日新聞社刊で、朝日新聞での連載等をまとめたものだそうですが、それだけに、ただの科学的、石部金吉(この言葉も死語ですよね)的な読み物ではなく、適宜笑わせたり、オチが付いていたり、なかなか楽しく読ませてくれる科学本です。

 著者も何が何でも科学で解明出来ると言っているわけではなく、感情的、情緒的なものについては科学では検証できない(例えば、音楽や本などの好み)と述べていますが、許せないのは科学的を装った似非科学による騙し、引いては、戦争等へ持ち込む、トンでも理論、さらに正真正銘の科学ではあるものの、核兵器や、戦争中の断罪されるべき人体実験等と述べています。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:22|PermalinkComments(1)

2008年10月26日

★ウェブ人間論



 市民図書の新着本コーナーにあった、ちょっと古い本です。ちくま新書でかなり売れた梅田さん著の「ウェブ進化論」を下敷きに、当時最年少で芥川賞を受賞した京大生だった平野啓一郎さんとの対談を本に起こしたもの。

 一応パソコンに慣れ親しんでいる部類なので(と言っても、技術的な事はちんぷんかんぷん)読めない、全く分からないという事はなくてすらすら読めたのですが、しかし、頭の上を通り越して行ったぞという部分も多々。

 そんな中、印象的だったのは、読むに値しない個人の日記(まさに私の書いてるものの事ですが(苦笑))も含み、容易になったネット発信をする人にありがちなパターンと言う仕分けでした。

 著者のように匿名ではなく実名でアップする場合は、それなりに根拠のあるものを書き、批判も冷静に受け止めて、また、来る人も比較的まともなんだそうです。匿名でも人とコミュニケーションを取ろうと思っている人の場合も、対応は穏便というか常識的。でも、とにかくブツクサブツクサと現実に話し相手がいない人が書いてる場合、2ちゃんねるなどで時々見られるハチャメチャな発言等、4通りあるようです。

 はい、正直に告白しますけど、私の場合、3番目ですね。現実に話し相手がいないから、パソコンにのめり込んだと言えそう。というか、話したいことが山ほどあって、相手をうんざりさせちゃうから、相手が「これは要らない」「読まないよ」という選択の自由があるネットの世界に助けて貰ってるのです。そう、こう見えても、結構遠慮深いんです。子どもの頃から「私がごときつまらんものが、あなたのお時間を割くのはとんでもないことでございます」って刷り込みがありますわ。(だから、そういう事に無神経に、自分の事ばかりを一方的に喋って人の時間を延々と奪って平気な人に対しては怒りが湧いちゃうんですが)

 小説家の立場であり、ネット社会にやや懐疑的(最初、激しいバッシングを受けたトラウマかなとの事)な平野さんに比べ、年長者である梅田さんは、もう少し楽天的。例えば、グーグルストリートなんて事をやってくれて、「うげっ、スパイかよ」と私を疑わせたグーグルの皆さんは、オタクで、それをどうこうして悪用しようなんて思ってないんだそうです。(グーグルの社員はスターウォーズシリーズの大ファンなんてエピソードもあり)

 思えば、そもそも軍事的に開発されたインターネットは、平和に生かされつつ、詐欺も生み出して・・・この世の中にあるものが、みな諸刃の剣であるのと同じなのでしょうねぇ。

 とりとめもない感想となってしまいましたが、今の時代を切り取り、ネットが構築する新しい方向性を示した面白い本です。

 そうそう、「現実世界に満足している人はネットなんぞにのめりこまない」との言葉がありまして、私くらいの世代(つまり、パソコンを習得するのにうんとこさっとこ苦労した世代)では確かに現実に満足している人ほど疎いような気もしますが・・・不満なくせに疎い人も実在しているのを確認しております(笑)。

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kaikoizumi2005 at 15:38|PermalinkComments(0)

2008年06月29日

★日本のお天気



 図書館の「お天気特集」にあった正真正銘のお天気の本です。

 新聞記事をベースに戦後(著者が切抜きを集め始めた1948年くらいから)を中心にした春夏秋冬ごとの気候の特徴と、気候の変転に寄って起こった災害等を紹介しています。

 異常気象が叫ばれて久しいですが、見開きに「冷夏、猛暑、暖冬、厳冬、集中豪雨・・・以上気象は近年に始まったことではない。」とありまして、少しホッとするような、いえいえ、ここでタズナを緩めてはいけないぞと思ったり。


 猛暑や暖冬については間違いなく出現率が高まっていますが、台風被害等についてはむしろ過去の方が悲惨な状況であり、それを教訓に防災対策がなされての現在があるというあたりも押さえています。

 大事な方が亡くなったり、財産の大部分を失ったりという大きな被害を受けた方にとっては、気軽には手に取りがたい本かと思いますが、自分の人生とあの災害、親が語っていた伊勢湾台風の猛威等、昭和回顧録的な読み方をしても面白い本かと思います。

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kaikoizumi2005 at 20:00|PermalinkComments(0)

2008年06月10日

□犯罪捜査の心理学


犯罪捜査の心理学
Amazonで購入
書評/心理・カウンセリング


 重大な事件が起こるなどつゆ知らず、「本が好き!」で献本を申し込んで、何ともいえないタイミングで当選してしまったものだと本書を読んで思いました。

 犯罪捜査の手法は現場で犯人の遺留品を探したり、コツコツ聞き込みを行うだけではなく、表に出ないところでプロファイリングという心理学の手法で犯人像に迫る方法があると、映画の情報等でうすうす知ってはいましたが、本書では、その細かい部分を語ってくれています。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:39|PermalinkComments(0)

2008年04月28日

★苔とあるく



 とっても楽しい本でした。写真やイラスト、文章のつまり具合も何とも心地よく、ふかふかの苔みたい(笑)。

 倉敷で古書店を開いている私から見ればまだうら若い著者。ひょんなことからコケにはまりまして・・・彼女は植物としてみる時は本著でコケと書いていますが、苔という字と癬という字が使われるそうです。後者は何だか痒そうという感じですが、日本ではスギゴケなどふかふかきれいな方が蘚で、ゼニゴケなどのべったりした(厳密に言うと、あんまり好かれていないかも?)コケを苔で表し、中国だと逆なんだそうです。

 ・・・というようなうんちくも随所に挟んで、実際にコケ探しに歩くときのお道具から、コケを見る醍醐味などなどを小難しくなく、楽しく紹介してくれていて、今度お出かけの時はもっとコケを見ようかしらん♪という気持ちにさせてくれます。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:00|PermalinkComments(0)
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