人生訓・生き方のヒント等

2012年01月08日

□「IT断食」のすすめ




最近、めっきり当たらなくなった(涙)本が好き!の本年度第1回目の献本です。

 IT中毒については、はなはだ身に覚えがあるのですが、デスクという定位置を持つ職場を離れて幾歳月、特にここ5年くらいは完全に無為徒食の徒と化しているので、この本の内容がピンと来ないだろうって??

 いえいえ、その無為徒食の徒となった引き金がパソコンの使いすぎというやつなので、笑い話風の入社後の各ステージに於けるIT中毒状況や、それによってもたらされる弊害を見ても、あるだろうなぁと頷けました(その後、改題前の「ちょんまげプリン」を読んで、IT中毒状態で、仕事もしないヒロインの後輩社員の描写を見て、普遍的な話なんだなぁとますます納得しました)。続きを読む

kaikoizumi2005 at 20:00|PermalinkComments(0)

2011年10月17日

★「収納が苦手」な人のための片づけ術



断捨離や片づけの魔法のキッパリさに憧れるけど、とても無理という人に向いたゆる〜い片づけ術の本です。

グラビア本で見た著者の自宅はとてもスッキリして見えましたが、実際は散らかっている事も多いそうです。

いわゆる人寄せが好きで、手仕事も好きな著者(どうも独特の表現や暮らしの志向から、この方は私が脱落した老舗女性誌「婦人之友」の愛読者の会にご縁があったのではと想像しますが)、また、ご家族、特にご主人との攻防(?)など、スッキリキッパリ系のカリスマさんたちからは、そんな緩いんじゃ永遠に片づかない!とかダメダメと言われそうな内容ですが、ほっこり感があります。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:17|PermalinkComments(0)

2011年10月03日

★他人の何気ない一言に助けられました。



読売新聞のサイトに、OL向けに始めたらしい「大手小町」と言うコーナーが有り、更にその中に「発言小町」と言う掲示板があります。

2ちゃんねるとは違って、事務局のチェックが入るので安心との事ですが、それでも、かなりの論争が繰り広げられます。

ママ友同士のトラブル、ご近所付き合いから、人生相談の定番(?)の嫁姑問題に不倫、介護などなど。メインは女性ですが、時折男性からの投げかけも有り、まぁ、見ていて飽きません。他人の不幸は蜜の味かも知れませんし、下を見て安心するのか、世の中のスタンダード探しだったり、色々勉強にもなりますが、メインストリームは人生相談調で不幸や不満系のトピックの中、珍しく「みなさんも全く知らない人の一言に助けられたこと、ありませんか?」と言うなごみ系のトピックが上がり、それに対するコメントをまとめた本です。続きを読む

kaikoizumi2005 at 18:07|PermalinkComments(0)

★断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵



  昨年大ヒットした断捨離のバックボーンを説明した本と言えそうで、実践的なノウハウを知りたい方には向いていないかも知れません。

モノ離れは心の不安、執着と離れる事。ごきげんに生きるために断捨離をして、みんながごきげんになれば、戦争や差別もなくなる。

著者の考え方はすごくグローバルです。多分、これが著者が最も言いたい事なんだろうな〜と思いますが、片付けやシンプルライフの本と思って手に取ると、いささか難解です。続きを読む

kaikoizumi2005 at 17:30|PermalinkComments(0)

★人生がときめく片づけの魔法



この本との最初の出会いは今年の正月、ラゾーナ川崎の丸善でした。

手に取ってページをめくった瞬間、ピンと来るものがあったけど、買わなかったのは、既に断捨離本が手元に複数(!)あり、書籍在庫を増やしたくなかったのに加え、著者の若さがありました。

独身女性の片づけは、甲羅を重ねたオバサンには不適合部分が多いのではと懸念したのです。著者自身がまずは独身女性のために指導していると述べている事で、お呼びじゃないんだろうなぁという先入観もありました。続きを読む

kaikoizumi2005 at 17:10|PermalinkComments(0)

2011年09月12日

★シンプルに生きる

断捨離をはじめとする一連のモノを少なくシンプルに暮らすブーム本の一冊、スッキリきれいな表紙、コンパクトなサイズで書店でも、著者のシリーズはなかなかの人気のようです。

ものに振り回されない、コンパクトでスッキリした住まい、時間やお金、ファッション、美容、食事に自己管理など、生活全般に渡りますが、途中でハタと首をひねってしまいました。

フランス人はおしゃれなのよ〜、日本人と違って、中年女性だって恋愛対象になるのよ〜、とは思うけれど、身軽に、旅に行くような持ち物で、と言う著者がマニキュアを推奨するのは何だかな〜でした。一生マニキュアし続けると、どんだけの空き瓶、有機溶剤を出します事かしらん。

そう思って見ると、著者基準の持ち物リストや選び方も、ご参考までにとは書いてある項目もありますが、押し付けがましさを感じてしまいます。

そりゃあ、一生モノのブランド品をずっと使い続けたら、長い目で見たら経済的だし、風格もあるでしょうが、四季折々の気候のギャップの大きい日本で、季節を問わず、同じバーキン持ちたいとは思いません。夏には籠や布製の軽やかなのを持ちたいし、靴だって同じく。


一旦、そういう疑念が湧くと、もういけません。いい事も書いてあるとは思いますが、全体に漂う自分のやり方が一番と言う感じが鼻につきます。

小学校の国語の教科書には金子みすずのみんなちがってみんないいと載っていて、個性の尊重が言われていますが、実は誰かの言うとおりにしたい、と言うお任せ願望が若い世代を中心に広がっていてのヒット作かしらん?と、極めて底意地の悪い読み方になってしまいました。


kaikoizumi2005 at 23:48|PermalinkComments(0)

★英国式節約術

一時ほどではないにせよ、英国びいきはまだまだ続いています。

大英帝国の看板は有名無実になろうとも、優雅に古びて、プライドは失わない、大量生産、大量消費に大量廃棄で経済大国に成り上がったものの、もはや限界、凋落の勢いが東日本大震災で一気に加速し始めた日本にとって、みじめったらしくない優雅な没落を学ぶなら、英国が一番と言うところで、本書の出番でしょうか?

いいかげん財布の紐を締めないとまずいと手に取った人たちに向け、88(また、何と日本人好みの数字でしょうか)の知恵を紹介しています。

章立ては
(1)節約生活を始めるための基本ルール

(2)買い物を楽しむための節約ルール

(3)食事を楽しむための節約ルール

(4)娯楽を楽しむための節約ルール

(5)日常生活を楽しむための節約ルール

となっていて、最もコラム数の多いのが、買い物を楽しむための節約ルールなので、資本主義の下、巧妙なマーケティングにより、如何に節約が難しくなるかが分かります。


結構、ビターな言葉やブラックユーモアでしめられていたりして、そこがまた英国的だなぁと思わされますが、要するに、見栄をはらない事、ビンボーを開き直り楽しむ事なんですね。

楽しんで節約生活を営むのが英国式ならば、私なぞまさしく英国式です(笑)。

洋服は激安ブティックかファストファッションで賄い、しかも人より長く着るし、懸賞大好き、家以外はローンを組まず、旅行行くなら高速バスにビジネスホテルで、財布が信楽焼のタヌキのお腹みたいになろうともクーポンにポイントカード活用してます…………余りに多岐に渡るので以下略(正直に言えば失敗も数々有りますがf^_^;)。

中にはどうかな?と思わないでもないアイデアも有りましたが、ペットボトルの水は買わない、なんてまさに我が意を得たり!

ドけちを標榜し、人並み外れた節約好きな(※ご近所比)私にとっては、この本の内容はいわばチェックリストみたいでしたが、これからはドけちと名乗らず英国式節約家と名乗る事にしましょうかね〜(爆)。


kaikoizumi2005 at 22:58|PermalinkComments(0)

2011年08月30日

★言いたいことが言えない人

サブタイトルは恥ずかしがり屋の深層心理。

恥ずかしげ無く、図々しく、結構、かなり、思った事を言ってしまう人と思われているだろう私。実はかなり恥ずかしがり屋で、こと自分の事になると、てんでいじいじしたりもするのですが、この本を読むまで、恥ずかしがり屋にはむしろ良いイメージこそあれど、悪いイメージはせいぜいが言いたいことを言えずに損することもある程度にしか思っていなかったので、加藤先生の恥ずかしがり屋に対する激辛表現にはびっくりしました。

恥ずかしがり屋とは、控え目でシャイないい人、助けてあげたくなる人じゃなくて、虐待、又はそれに近い育てられ方をして、絶えず人の顔色を伺い、自信のない、ぶっちゃけお付き合いしたくないようなタイプ、と書いておられます。

これでもか、これでもか、と恥ずかしがり屋の困った点、いやな点を揚げ、合間合間に、酷い育ちなのに生きているあなたは自分を褒めてあげなきゃと言う救いが混ざっているのですが、あげつらっているとしか思えない、グイグイ強迫的な文体で、ハタと思い出しました。

もし、私の記憶違いならば申し訳ございませんが、確か以前に読んだ加藤先生の本にご自身の育ちが決して愛情に恵まれたものでは無かった事に対する呪詛のような言葉を見つけ、私が中高生位のはるか昔から若者の生き方を説いて来られた明るい先生と言うイメージが、ドトっと崩れ落ちて、驚いた事と、執拗なまでに酷い人間関係の中から恥ずかしがり屋が生まれたと繰り返されるのと、繋がりが有るのかも?と思いました。

あくまでも、私の憶測ですが、この本は先生ご自身を慰めるために書かれたのかなぁと思ってしまいました。

戦前よりははるかにマシとはいえ、まだまだ男女の間の差別もある時代に生まれ、それなりに制約の多い人生を送って来たように思っていましたが、言いたいことを言わせて貰えて、親に愛されて育ったんだ、と言う感謝の念を抱かせて貰えた本です。

この本は、先生の規定する恥ずかしがり屋の方にはかなりキツいし、具体的な解決方法や、肩を押してあげるような言葉が少ないので、行間を丁寧に丁寧に読み込まず、サラリと読むだけだと、役に立たない、落ち込むだけかもという懸念は有ります。


kaikoizumi2005 at 18:04|PermalinkComments(0)

2011年07月04日

★泥の花

作家水上勉氏の自伝的並びに近況を記したエッセイ。

なぜ読もうかと思ったかと言うと、先般、赤レンガ倉庫で開かれた戦没画学生の作品を収集した長野県上田市にある無言館の巡回展を見たから。

本を買ってご署名いただいた館長の窪島誠一郎さんは、水上勉氏の、いわゆる庶子だから、と言ういささか不純な理由からです。

このエッセイを書かれている頃の水上氏は長野県北御牧に住み晩年期を晴耕雨読と言う感じで、でも八十老人のAIBOとの奮戦記を書くべく企画に乗ったり、eメールにハマったりしておられます。

関西、と言うより祖母の故郷と言った方がしっくり来る若狭小浜出身の水上氏が、上田市とはそうは遠くない北御牧に居を構えられたと言う事は、ご子息の窪島氏とも何らかのやり取りがあっての事だろうと想像しますが、残念ながら窪島氏の事は全く触れられていないのは、文中に時々登場するご家族を慮っての事でしょうか。

語られる過去は貧しいけれど、氏の創作の源となった子ども時代の山あいの暮らし、口減らし的に修行に出された京都の寺院の暮らしがメインで、それに創作活動に入った頃の事が描かれています。

最初の寺院の小僧暮らしは師夫妻との相性も良くなく出奔、その後、包容力のある師の下に移るも還俗。

今から思えばかわいげが無く、師夫妻に愛される訳は無かったと書いておられますが、もしも、アニメの一休さんみたいに可愛く賢く、しかも優等生だったら、作家水上勉は誕生していなかったことでしょう。

今の作家はハングリーな人がむしろ少数派になりましたが(今期芥川賞作家の西村氏など珍しいタイプでしょう)、水上勉氏位まで、ハングリー精神が作品を書き上げる動力源と言う作家も多く、社会の底辺を身をもって知るが故の力強さがありました。

最初望んだものとは違った内容では有りましたが、著名作家の晩年の境地を知る事が出来て(編集の仕方からか、エピソードが重複し、多少くどいところは有りましたが)、なかなか面白かったです。


kaikoizumi2005 at 16:48|PermalinkComments(0)

2011年06月14日

★スッキリ落ち着いた暮らし 68のヒント

オールアバウトジャパンのシンプルライフのガイドをされていて、しばしば女性向け雑誌でそのスッキリした暮らしぶりを披露されている金子由紀子さんの何冊めかの本。

この本は大ベストセラーになった断捨離が出る前の初版ですが、字面にビシッと感があふれ、実行にもビシッとがないと厳しい断捨離の修行的な雰囲気に付いて行くのがキツいなと感じられる方には、穏やかで無理が無いのではないでしょうか。

やる気を出す為には美しいものを見ておくこと、やらなきゃいけないことに優先順位をつけて何もかも抱え込まないこと、自分の暮らしにふさわしくないもの(著者はノイズと命名) を減らし、色と規格を統一する、などなど、いきなりバッサリ捨てないでも大丈夫、少しずつやって行こうと言う気持ちになれます。

モノへの対処だけではなく、人付き合いや時間の使い方などなど、暮らし全体をスッキリさせて、落ち着いた暮らしをと言う内容で、多少は実践済みの項目も有りましたが、新たに教えてもらえちゃったと言う項目もありました。


蛇足ですが、ゆったりとした雰囲気で書いておられる著者のツィート、時にはバタバタモードに陥られるらしい事がうかがえ、ちょっとホッとしたりします(笑)。


kaikoizumi2005 at 11:52|PermalinkComments(0)
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