人生訓・生き方のヒント等

2014年04月29日

□もしものときに迷わない遺品整理の話

 久しぶりに本が好き!の献本をいただきました。



 私自身、親の遺品を整理した経験があります。ただし、母亡きあとは逆さ縁に泣きながら、気丈な祖母がだいぶん片づけてくれたし、父亡き後は、モノをあまり買わない、やたらと筆まめな人だったので、終われたのは紙類の始末だけでした。

 ですが、それだけでも決して楽な作業では無かったです。特に、親亡き後の空き家となった家に入り込むと、付喪神という言葉が生まれたわけがわかるような・・・主の亡くなったモノたちから発する妖気に近いようなものを感じ、故人への懐かしみとはまた別な感じを味わいました。

 この本では、遺品整理のプロである著者が体験した、様々な現場をプライバシーが特定されないように加工しつつ紹介していますが、読んでいて、自分の体験したのは、しんどいようでも、かなり楽な方だったとわかりました。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:03|PermalinkComments(0)

2013年11月20日

□世の中それほど不公平じゃない

  恥ずかしながら、子どもの頃から、新聞の人生相談を読むのが好きでありました。ついでに、母がラジオを流している時に聞こえてくる人生相談にも耳を傾けておりました。子供向け雑誌から、ティーンズ向け、大人向けの雑誌まで、人生相談が載っていると、占いより先に目を通しておりました。

 ところが、結婚してからは人生相談欄のない地方紙を購読していたので、日常的に人生相談を目にする機会がなくなり、また、自分が人生相談したい程の悩ましい時期を(今も時々落ち込んではおりますが)過ごした後、美容院や病院の類や、知人、友人宅で手に取る、雑誌、新聞の人生相談を見ると、かつてと随分様相が違っているなぁと思いました。

 偶然にも、この本を読む前に図書館に棚にあった落合恵子さんが、読売新聞紙上で行っていた人生相談をまとめた新書を読んでいたので、なおさらそう思いましたが、かつてのように、断言バリバリ型の回答はほとんど見られないことに気付きました。

 いまどき、断言して、やるな、やれと言うのは、人生相談ではなくて、ちょっと危ない占い師のオバサンだったりします。続きを読む

kaikoizumi2005 at 17:48|PermalinkComments(2)

2013年09月13日

□運がよくなる月の習慣、太陽の習慣

 本が好き!の献本です。

 はじめに著者の略歴が書いてありまして、19歳から運命学の研究に打ち込み、その後は山篭りをし、千日回峰行などの修行を重ねてきて、風水環境科学、運の管理法、ラックマネージメントを提唱とあります。

 千日回峰行といえば、テレビのドキュメンタリーで見たことがありますが、ストイックで実に厳しい修行です。ですから、著書の内容は、もっと枯れて、悟りの方を向いているのかと思いましたら・・・ざっくばらんに言ってしまうと、かなり俗っぽいので面食らったというのが第一印象です。


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kaikoizumi2005 at 18:55|PermalinkComments(0)

2013年08月31日

□美人の正体

 本が好き!の絹本です。カテゴリーに悩みますが、結構、生物学的なことも言ってるようなので、生き物・植物系にも入れておきます(笑)。

 子どもの頃からつよ〜く思ってました。「美人は得だ」「ブスは損」。もちろん、そういう風な事を早々と気付くからには、すこぶる残念ながら、幼いうちから自分は不細工だと自覚しておりました。不細工なのに、かわいい、かわいいで育てられた西加奈子さんの作品のきりこみたいに育てられたら、後ほど、愕然としたかも知れませんが、何しろ周囲の大人が幼稚園時代の同級生をかわいいかわいいと誉めそやし(ついでに言うと、彼女の家は金持ちだった)、祖母は祖母で、兄と私が入れ替われば良いと公然と申しました。

 なもので、この本に述べられた実験等を経ての根拠を見るまでもなく、美人の方がトクじゃん!と幼少期以降、中年になるまでは、強く確信しておりました。


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kaikoizumi2005 at 23:59|PermalinkComments(0)

2013年06月22日

□神様にほめられる生き方



 本が好き!の献本です。

 タイトルと概要から、現在の、右傾化傾向に便乗した本かと、誠に失礼ながらうがった見かたをしておりました。

 が、本書を開いて見ると、それは全くの思い違いでした。歴史を知らず妙な事を言う誤った愛国主義ではなく、長年にわたる伝統によってはぐくまれた生き方を説いているのです。

 著者は春日大社の権宮司という立派な方ですが、関西弁のひょうひょうとした会話も挟んで、堅苦しくなく、しかし、背筋ピンと日本古来の伝統や、それに基づく考え方を述べています。ところどころに挟まれた写真も、普段目にする事のない、神様を描いた掛け軸に顔を隠す白紙を覆った様子や、床の間のしつらえなど、なかなか興味深いです。続きを読む

kaikoizumi2005 at 21:44|PermalinkComments(0)

2012年12月12日

□金持ちになる人の財布、貧乏になる人の財布



 本が好きの献本です。 

 著者は主に工場のコスト削減を実現して来たコンサルタントであると共に、アパートの大家さんです。この両方の経験から、工場でも家庭でも、片づいている事が大事と気づき、貯金をするのには、まず片付けを!と提唱しています。

 お金をためるためには、稼ぎを良くする、投資をする、そして節約をするがありますが、最初の二つは今の時代、非常に難しく、特に投資などはハイリスクでもあります。では、節約は?と言うと、これもやむくもに取り組むとダイエットと同じで挫折しやすい。まずは小さなところから、お財布の中身を整えて行くところから始め、家の中の片づけなどをしていくうちに、お金の流れが把握できたり、無駄買いやストレスが無くなると、小さなところからの積み重ねのノウハウを述べています。
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kaikoizumi2005 at 17:44|PermalinkComments(0)

2012年08月14日

□脱ニート完全マニュアル

本が好き!の献本です。

最近、身のまわりでニートやひきこもり勝ちな男子の話をよく見聞きします。

よく見聞き、と言うことは、それなりに人数が増え、特異な事態ではなくなったと言うことでしょう。

それでも、ニートと言う語にはダメな人のイメージがまだまだ強いのですが、この本を読んでかなりイメージが変わりました。

先ず最初にニート向けの就活本が一切ないと述べると共に、社会が抱くニートへの様々な誤解を解くべく、この本をまとめた(著者のブログが元)旨が書かれています。

確かにそうです。社会人二年生の長男が、就活の時にはさんざん苦労したので、書店やネットの就活関係を当たる事も有りましたが、あくまでも新卒者、せいぜい第2新卒者か転職者向けの情報しか見あたりませんでした。

長男は新卒者、対象でしたから、見落としていたかも知れないと思っていましたが、学校卒業後、就職経験の有無を問わずしばらくの間、無職を続けてしまった人、すなわちニートが使えそうな情報は、本当に無かったのですね。


著者の経験を交えての本文、読み始めていきなり、頭をはたかれた気分になった一文はニートの原因の一つに、親から愛されていると言いつつ自信がないのは、親からたくさん心配されて信頼はされてこなかった人という部分でした。

たくさん心配されるのは、素のあなたは役に立たないとか、素のあなたは迷惑な存在だとか、あなたの成長に期待できないというのと同義であり、表向きは子どものためと言うことになっているけれど、言われている子ども本人も気づかぬまま、心の奥底で傷つきまくるという補足説明は、親も自ら自覚せずにやっていたけれど、まさに図星でした。

そうなんです。往々にして、子どもへの心配は、親が自分が安心するためにしている事が多い。それを私が気が付いたのは、子どもを持ち、思春期の大荒れを経た後、つまりは比較的最近なのに、私から見たらはるかに年下の著者が気付いてしまったとは…………ただ者ではないな、とこの時点で思いました。

その後、読み方によってはポジティブシンキング的な言葉も出てきますが、世間的評価も、自己評価も低いニートで過ごした経験のある人が言うので、単なる脳天気なポジティブシンキングのヘラヘラ感がありません。

例えば、悪口は言うなという理由は、ポジティブシンキングでもスピリチュアル系でも無く、悪口を言ったり、批判すると言う欠点探し癖が、自分にも及び、欠点やリスクばかり目についてしまうからと書かれていれば、なるほどと思わされます。

とにかく、第一章の 脱ニート考察では、一応そこそこに暮らせている大人にまま見られる既成概念に騙されて、自分を過剰に卑下するなかれと説いていて、反省する一方で、自分も相当騙されていたけれど、それで何とかなる幸運な時代に生まれていたのだと思わされました(我が家もそうでしたが、幸運な時代に就活した父親が、現在の状況への甘い認識から、自分の経験を誇ったりする愚はもちろん、トンチンカンなアドレスをした場合でも、子どもからの信頼を失う事はほぼ確実です(-_-;))。

第二章は就活について。

もともとニートにタイプは生真面目な事が多く、適当と言うのが苦手なようです。

企業もその良さを見抜けず、口先のウマい人を採用しちゃうから、たちまちの離職に結び付くのだろう、と言うのは私の考えですが、それは置いておきましょう。

先ず、就活でこの質問が出て来ると著者がすげー困ったと言う言葉、夢や希望なんてなくても良いから、新たな経験を得る事が肝心で、著者はやれそうで、かつ、やったことがないもの、まったく不明で、やったことがないものにチャレンジしたとの事。やれなそうで、やったことがないものは経験上、全くの徒労だったそうです。

突き詰めれば自分が幸せになるために仕事をするので、何がどこまであれば、自分は幸せで、どこが譲れない部分なのかを見失わない事と説きます。

そして、自分を追い詰めてしまう事が多い期限を作らない事。ちょっとでもいいから実績を作り出したり、過去から実績を見つけ出すことが大事と続きます。

その先はかなり実践的なノウハウが書かれています。ネットでのバイト探し、ハローワークの利用の仕方、ウソはいけないが、真実を伝える必要はない面積の受け答え、自己PRの仕方、著者の就活時期のタイムテーブルなどなど。

特にハローワークのノウハウについでは詳しく、求人票のどこを見たら、ブラック企業らしいとの見分けが付くか、など、全ての求職者に役立ちそうです。

最終章にニート向けな道として、ネットビジネスが紹介されています。せどり、アフィリエイト、個人輸入&輸出、ネットショップなど。一言で言えば、ノウハウを探すのではなく、人を探すのが一番失敗しない方法で、いろんな人のブログを見て、波長の合う人を探し、自分の稼ぎを、あなたの失敗より優先しない人か見極めるべしとあります。

紙数の関係からか、ちょっと駆け足になっていますが、もし就職がダメでも、他に方法はある事を絶対に覚えておいてくださいね、という言葉で結ばれています。

おまけに著者の人生年表があり、世間一般が思うダメ状態の中で、時にはグダグダしながらも、試行錯誤している様子がうかがえます。

ニートに限らずですが、マスゴミによる不正確な情報や興味本位の情報や噂などの先入観で人を見てはいかん、と改めて思いました。

この本、息子のことで過剰心配している友人にも読んでもらおうと思います。


kaikoizumi2005 at 19:06|PermalinkComments(0)

2012年02月28日

★「苦しい」が「楽しい」に変わる本



サブタイトルが「つらい」を科学的になくす7つの方法と言うサブタイトルがついていますが、著者はネットで発信している精神科医として高名だそうです。存じ上げなかったのは、私が深刻なストレスを抱えていないが故でしょう。

うつ病やメンタル疾患で深刻な状況になってしまう前にストレスを減らすノウハウを教えてくれていますが、ガンバレと言う精神論でも、スピリチュアル系でもなく、最近の脳科学、心理学研究のなかから科学的な裏づけがしっかりしたものを選りすぐり、誰でも簡単に取り組むことができて、すぐに結果を出せるとあれば、非常に魅力的だし、こういうテーマに興味があっても、ひょっとしてマユツバ?で敬遠している方にも安心かと思います。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:00|PermalinkComments(0)

2012年01月28日

□おひとりさまで幸せになる人、ならない人



タイトルから、てっきりシングル女性の心構えを説き、こういう心構えやノウハウを駆使すれば幸せになるが、こんなじゃ危うい、などなど、現在の自分の生活をチェックして行き、著者の自説を読み説得させられる本かと想像していました。

自己啓発本や実用書にありがちなその手のスタイル、賛同出来れば、自分にとっての絶賛本になるし、疑問符だらけならば鼻につくイヤミなお説教本になってしまいます。

私自身は現状はおひとりさまではないため、献本申し込みをした時に、自分の評価は思いっ切りどっちかに分かれるだろうと、楽しみでも不安でもありました。

ですが………読んで見て肩すかしを食らったというのが第一印象でした。続きを読む

kaikoizumi2005 at 12:30|PermalinkComments(0)

2012年01月13日

【自腹】ステップバイステップ



 昨年の世界選手権銀メダリスト、今年の全日本選手権ではおしくも連覇を逃したフィギュアスケート選手の小塚嵩彦君。私が彼を知ったのはバンクーバーオリンピックと、かなり遅いです。それ以降、自称クールな自分としてはかなり熱く応援しているのは、元々は親ばかモードから。「小塚君って、お宅の二男君と似てるよね」と言われたのが、そもそも彼を意識するようになった理由で、では、と見てみると・・・確かに、似てる感じがします。むっつり屋の二男の調子が良い時ににこっとした顔と彼の笑顔が・・・・。

 以降、理想の息子を彼に重ね合わせるという親ばか願望モード全開で応援しているのですが、その過程で、彼が祖父、父と続くフィギュアスケート家系に生まれ、サラブレッドと呼ばれている旨を知りました。

 彼が敬愛しているという先輩、高橋大輔選手は、なかなかの苦労人だと各所で報道されていますし、一昨年の秋、ありがたくも直に観賞のチャンスに恵まれたカーニバルオンアイスのパンフレットのインタビュー欄の「子どもが生まれたらスケートをやらせたいか?」の問いに、はっきりNOと書いてあるのを見て、やはり色々大変なんだろうなぁと想像させられました。対しまして、小塚君は「やりたければOK」とあくまでも自然体。それには、この本に書かれているように、環境に恵まれて、高橋選手が苦労して手にしなければいけなかった様々なものが最初から用意されていたのだろうなぁとも思わされました。

 高橋選手の華のあるスケーティングも魅せられますが、小塚選手の滑らかで端正なスケート。勿論、選手としての苦労は数多い事でしょうけれど、恵まれた育ちゆえの素直さがにじみ出ていて、自分にはないものを感じて、非常に引き付けられます。続きを読む

kaikoizumi2005 at 17:00|PermalinkComments(0)
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