2018年01月26日

★横浜大戦争

横浜大戦争
蜂須賀 敬明
文藝春秋
2017-06-15



 ご当地ネタとして、生活圏の書店に平積みしてあって、興味があった本、地区センター新刊本の棚にあったので、すかさずげっとぉ!(ごめんなさい、買わないで、です)

 そもそも市民してるのに、東京は23区と知っていたけれど、横浜が18区という、具体的な数字が全く頭に入っておりませんでした。

 それぞれの区には土地神がいて、18人の上には更に横浜の大神、その上には神奈川の神様などがおわしますという設定で、八百万の神々がいる日本では違和感ないし、超然とした聖なる神様ではなくて、ギリシャ神話や日本神話に出てくるようなドタバタし、まことに人間くさい神様たちであります。

 私が第一期市民参入時期にはまだ誕生していなかったが、その後分区された区、そして、第二期市民参入記以降に誕生した区などが、創生期の老舗区と共にキャラを割り当てられて、横浜の大神様から命令された大戦争を戦うという荒唐無稽なストーリーであります。

 率直な感想としては、存在感の濃淡がかなりはっきりしていて、著者はどの区のお生まれなんだろうと・・・密かにネットで検索掛けて、納得です。なるほど〜。ネタバレになるので言いませんが。

 へたれ、熱い奴、クールインテリ、チャラ男、肝っ玉母ちゃんに飛び跳ね女子中学生など、区の年齢に沿った感じのキャラクターですが、それぞれの性格については、それぞれの区が擁する名所や特徴、に加え、著者が抱いて来た各区のイメージが反映されているものと思われます。

 が・・・私の住む区って、私が抱いているイメージと著者が抱いているイメージにすごいギャップがあるんだなぁと(笑)。

 横浜きっての観光スポットを擁する中区、西区は姉弟という設定でありまして、加えておハイソが多い北部(港北、都築、青葉)が濃いキャラと言う感じ。そして、腹に一物ありの保土ヶ谷。

 著者はいろいろな事を達者に描いているので感心ですが、長男と同級生なんですね(小学校から私学の秀才さんのようですが)。そして、ちょいと気になったのは、空襲で焼け野原にされたことに対する報復をどうするかで、土地神の間に亀裂が生じたというくだりで、敵に骨抜きにされて報復の心を忘れたという表現があるのですが・・・20代、30代が現政権や憲法改正に対して賛同している人が多いという調査結果とリンクするものを感じました。

 決して声高に書いてあるのではないのですが、そういう発想がクレバーな青年層にあるんだという事の現状認識をさせてもらいました。

 自分の住む地域に土地神がいたとしたら、どんな風貌性格で、何をなさっておられるのやら・・・と想像してみるのも楽しいですね。

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kaikoizumi2005 at 15:53│Comments(0) 小説・物語 

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