2015年10月31日
□髪は増える!
タイトルだけ見ると、もしかしたらトンデモ本かも?と思われますが、既にお読みになっておられる方の書評を拝見すると、そうではなさそう、という事で、最近、結構、髪の毛が心配になって来ている身としてはぜひ読みたいと思い、久しぶりの本が好き!の献本に手をあげました(先着順だったのも良かった(^-^))。
トンデモ本、トンデモ説、色々ありますが、私の場合、はっきりとした基準があります。まず、あからさまな自分の商売への誘導をしていたら、それはもうトンデモ認定です。増してやお金がかかる商品への誘導をしていたら、さっさと見切ります。次に強迫的文面で持論に従って行動しないと、後で後悔するぞ的な言い回しがあったら、これもまたトンデモ本。
そういう観点で見ると、この本はタイトルから想像してしまったようなトンデモ本の範疇には入りません。
手短に言ってしまえば、髪の毛として見えている部分は過去のモノ。爪と同じようなもので、髪の毛表面をどうにかしようとするより、頭皮より下の土台となる部分をしっかりさせないと、毛髪の元気がなくなって行き、細くなって、薄毛となって行く悪循環をたどるそうです。
なお、薄毛と脱毛症は別ものだそうで、脱毛症と言う病気の場合は、原因を取り除いたり治療により回復が可能なケースも多く、円形脱毛症もその一つです。一般にハゲになるというのは、脱毛症ではなく、薄毛から始まり、悪循環の末に起こる現象で、本書が改善の対象としているのはこちらです。
読んでいて、好感を持ったのは、何が何でもバリバリによくなります!などという無茶な事は書かれておらず、まず第一に、体質による個人差もあり、また、若い頃に戻るではなくて、現状維持や衰えをゆっくりにするということも念頭において試して欲しいと断り書きがしてあったところでした。
正直に言いますと、半ば以上僻みは入っている事は自認していますが、少し前まで盛んにもてはやされた美魔女なる存在が、私はどうにも苦手でした。大変に失礼ながら、ある年齢まではそんなに不自然ではなく若作り出来ますが、誰でも公平に訪れる加齢の中、容貌が商売に直結する職業の方ならともかく、最早痛い若作りとしか見えなくなっても突っ走るのはいかがなものかと思っておりましたので、アンチエイジングの呼び声には抵抗がありました。ゆるやかに年を取って行くのが自分好みです。
さて、見えているところではなく、見えていない土台の部分のためになる事が書かれていまして、それは当然ながら、話題の薬剤を使うことではなく、健康な体を作るということに尽きます。
ダイエットや栄養の偏りなど、空調効き過ぎの環境ストレスなどなど、体に悪い事を色々した上で、高いヘアケア製品を使っても無意味であり、時には危険ですらあるとの事です。
健康的な食生活、適宜体を動かすなどは、普段から行っている事なので、まあまあ大丈夫かなと思って読み進みましたが、髪に悪影響を及ぼす、第4章に掲載の心身に余裕がない状態リストでは、基本的に冷え性、アレルギーもちで、PC前に座す時間が多い私はかなり多くの当項目がありました。
また、見えている毛髪部分に対するおしゃれ、カラーやパーマ、それから頻繁過ぎるシャンプーなども、土台にはよろしくないとあります。
この部分、私には楽々クリアでした。以前、書評を書いた肌断食、こと宇津木式をまだ続けており、いわゆる湯シャンですし、カラーもパーマもとっくのとうにやめていますので・・・。
著者は専門外から勉強して、育毛の道に入った人なので、いわゆる権威のお墨付きはありませんが、それだけに語り口が平易で、道理にかなう内容です。よくある、著者は専門家なのに、読んでいるとどうも脅しめいた違和感や、特定商品、サービスをやたらとヨイショしている気配が濃厚な、多分、実態はゴーストライターが書いて、名前だけお偉いさんから借りたな的な本を読んだ時と違って、納得感がありました。
巻末には、著者が開いている育毛相談の事例が載っていますが、相談者がどうして薄毛になったかという因果関係が書かれているので、宣伝臭を感じるより、参考になりました。
何に対しても、常日頃、地道な努力を行わずして、劇的な改善を望むのは無茶な話ですが、毛髪についても例外ではないとよく分かりました。
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なお、薄毛と脱毛症は別ものだそうで、脱毛症と言う病気の場合は、原因を取り除いたり治療により回復が可能なケースも多く、円形脱毛症もその一つです。一般にハゲになるというのは、脱毛症ではなく、薄毛から始まり、悪循環の末に起こる現象で、本書が改善の対象としているのはこちらです。
読んでいて、好感を持ったのは、何が何でもバリバリによくなります!などという無茶な事は書かれておらず、まず第一に、体質による個人差もあり、また、若い頃に戻るではなくて、現状維持や衰えをゆっくりにするということも念頭において試して欲しいと断り書きがしてあったところでした。
正直に言いますと、半ば以上僻みは入っている事は自認していますが、少し前まで盛んにもてはやされた美魔女なる存在が、私はどうにも苦手でした。大変に失礼ながら、ある年齢まではそんなに不自然ではなく若作り出来ますが、誰でも公平に訪れる加齢の中、容貌が商売に直結する職業の方ならともかく、最早痛い若作りとしか見えなくなっても突っ走るのはいかがなものかと思っておりましたので、アンチエイジングの呼び声には抵抗がありました。ゆるやかに年を取って行くのが自分好みです。
さて、見えているところではなく、見えていない土台の部分のためになる事が書かれていまして、それは当然ながら、話題の薬剤を使うことではなく、健康な体を作るということに尽きます。
ダイエットや栄養の偏りなど、空調効き過ぎの環境ストレスなどなど、体に悪い事を色々した上で、高いヘアケア製品を使っても無意味であり、時には危険ですらあるとの事です。
健康的な食生活、適宜体を動かすなどは、普段から行っている事なので、まあまあ大丈夫かなと思って読み進みましたが、髪に悪影響を及ぼす、第4章に掲載の心身に余裕がない状態リストでは、基本的に冷え性、アレルギーもちで、PC前に座す時間が多い私はかなり多くの当項目がありました。
また、見えている毛髪部分に対するおしゃれ、カラーやパーマ、それから頻繁過ぎるシャンプーなども、土台にはよろしくないとあります。
この部分、私には楽々クリアでした。以前、書評を書いた肌断食、こと宇津木式をまだ続けており、いわゆる湯シャンですし、カラーもパーマもとっくのとうにやめていますので・・・。
著者は専門外から勉強して、育毛の道に入った人なので、いわゆる権威のお墨付きはありませんが、それだけに語り口が平易で、道理にかなう内容です。よくある、著者は専門家なのに、読んでいるとどうも脅しめいた違和感や、特定商品、サービスをやたらとヨイショしている気配が濃厚な、多分、実態はゴーストライターが書いて、名前だけお偉いさんから借りたな的な本を読んだ時と違って、納得感がありました。
巻末には、著者が開いている育毛相談の事例が載っていますが、相談者がどうして薄毛になったかという因果関係が書かれているので、宣伝臭を感じるより、参考になりました。
何に対しても、常日頃、地道な努力を行わずして、劇的な改善を望むのは無茶な話ですが、毛髪についても例外ではないとよく分かりました。