2011年12月13日

★偽善エコロジー


 
 タイトルと中身をちょいと見て食わず嫌いをしていました。というのは、章ごとのサブタイトルが自分にとってカツンと来る事がいっぱいだったから。

 しかし、今年になって、原発絡みでこの方のお名前を見る機会が増え、ちょっと1冊と読んでみた本が、存外過激ではなく、すんなりと頭に入ってきたものですから、食わず嫌いのこの本も手に取ってみました。

 スーパーのレジ袋は石油のかすになってしまう部分を使っているのだから、それを使ってゴミを捨てるなどの再利用をしないで、エコバッグを持参せよの掛け声に合わせているのは、むしろエコバックの売り上げを狙う小売業の思うつぼで、エコバッグの材料が同じく石油であってもかすではない部分から出来るポリエステルである事を思うと、むしろ反エコ。

 資源リサイクルのために市民は、特に家電において安からぬお金を払っているが、大規模小売業者が不正に輸出したり、税金でまかなわれているからと資源回収のペットボトルを安く転売したりして業者はもうけている。

 割り箸は国内産の木材の間伐材を使っていて、むしろ森林に手を入れるための機会になっていたのを環境に悪いなどと叫んでいる間に、結局よその国の木材を加工して作る(それも間伐材じゃない部位)羽目になっている。

 などなど、身近な例を引いて、エコエコと言うけれど、結局、庶民が一生懸命協力しているのに、役人の天下り先や業者がおいしい思いをする仕組みになっているのだ、と断じておられます。

 子どもに嘘を教え込んで、一生懸命環境のためにとあれこれさせて、こんな事で良いのでしょうかとも。

 ちょっとネット検索をしたら、武田先生の主張については毀誉褒貶いろいろあるようです。

 でも、例えば、エコポイントや、ペットボトルキャップの社会貢献なんてのは、私から見て、とっても変でした。エコポイント目当てで、それじゃ気が咎めるからと「それを使うとCo2排出量が減るから」とか言いながら、まだ使えるのに買い替えをするように仕向けられたり(その廃棄に掛かるコストは?)、マイボトルを持ち歩けば良いのに、あるいは武田先生のおっしゃるようにペットボトルを洗って繰り返して使えば良いのに「これは社会貢献になるから」と言い訳となるようなキャップを集める、つまり、本体を新たに買うという行為に走らせていたり・・・な〜にがエコなんだと思いました。

 実は捨てられない女だった私。市が分別収集をはじめて「ポリ袋はエネルギーとしてリサイクル出来ます」とうたってくれたもんだから、それまで「何かに使えるかも?」とずいぶんと貯めこんでいたビニール袋、ポリ袋等、包材をほとんど手放す事が出来たんです。

 武田先生の言うところの「エコという免罪符があると、簡単に捨てたり、買ったりする」という典型ですね。自分なりにエコな行動をしているつもりでしたが、実はエコを免罪符にしているエゴな部分もかなりあると気付かされました。

 パッと見過激な事を言っているように見えましたが、実はよき日本人の心を忘れ、嘘をついて、事実をごまかしても稼ぎたい今の時勢を憂い、その象徴を偽善エコロジーとして挙げておられるのだと思いました。

 結論:特に世間がブームを煽っている「いいこと」には裏があるかも知れないと思う事。その上で自分の判断で行動する事。

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kaikoizumi2005 at 18:30│Comments(0)科学や理科系の話 | 評論・社会事象評価

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