2011年08月21日
★旅先でビール
評論家の川本三郎さんが随所で書かれているエッセイをさっくりとテーマにまとめた集大成。
ご近所の緑は杉並生まれで杉並在住と言う、江戸っ子ならぬ山の手っ子の著者が日帰りで足を伸ばせる場所にちなんだ内容。
日本の町を歩く、は旅に関するエッセイ。
駅物語は先般読んだ「絶滅危惧駅舎」とはかぶらないけれど、中には風前の灯火かもと言う小さな駅舎についても書かれていて、小さな鄙びた駅舎のファンが多いことを感じさせられます。
旅の友は映画と文学は評論家でもある著者ならではの知識をいやみ無くちりばめていて、ある時代以前の日本映画や文学作品にはとんと疎い私には新鮮でした。
居酒屋の片隅は、自由業ならではと断りを入れた上でしばしば昼から一杯を楽しむ著者のお酒を飲める店にまつわるエピソード。
必ずしもタイトルとドンピシャリに合致しない内容のエッセイも有りますが、著者の穏やかな人柄伝わって来る分かりやすく、品格のある文章でファンが多いのも頷けます。
しかし、しばしば、自由業の良さを説かれていますが、おそらくは先様の出すお題に絡め、一定の質を保ったエッセイを締切に間に合うように書くのは大変な事だろうなぁ、と、幸か不幸か最近はトンと当選しなくなったので献本書評の締切にうろたえなくて済む私は思うのです。
ご近所の緑は杉並生まれで杉並在住と言う、江戸っ子ならぬ山の手っ子の著者が日帰りで足を伸ばせる場所にちなんだ内容。
日本の町を歩く、は旅に関するエッセイ。
駅物語は先般読んだ「絶滅危惧駅舎」とはかぶらないけれど、中には風前の灯火かもと言う小さな駅舎についても書かれていて、小さな鄙びた駅舎のファンが多いことを感じさせられます。
旅の友は映画と文学は評論家でもある著者ならではの知識をいやみ無くちりばめていて、ある時代以前の日本映画や文学作品にはとんと疎い私には新鮮でした。
居酒屋の片隅は、自由業ならではと断りを入れた上でしばしば昼から一杯を楽しむ著者のお酒を飲める店にまつわるエピソード。
必ずしもタイトルとドンピシャリに合致しない内容のエッセイも有りますが、著者の穏やかな人柄伝わって来る分かりやすく、品格のある文章でファンが多いのも頷けます。
しかし、しばしば、自由業の良さを説かれていますが、おそらくは先様の出すお題に絡め、一定の質を保ったエッセイを締切に間に合うように書くのは大変な事だろうなぁ、と、幸か不幸か最近はトンと当選しなくなったので献本書評の締切にうろたえなくて済む私は思うのです。