2010年03月29日

★ベニシアの京都里山日記



 京都は大原で暮らすベニシアさんの随筆。翻訳と写真はカメラマンである夫君によるもので、ところどころにはさまれたイラストは著者によるもの。スローライフを送るベニシアさんの暮らしを紹介すると共に、貴族階級に生まれ、4度も結婚した母親が、女として生きる事を優先し、子ども心に傷を残してくれたことに対するこだわりも感じられます。

 だからこそ、彼女はイギリスからは遠く、生活様式も違う京都の里山に移住したのだろうなぁと思いました。

 丁寧に暮らす様、京都の主に生活に関わる事柄のさまざまな人たちとの出会いやおつきあいも書いてあり、一般人も行けるように、ご商売をされている人の場合は連絡先も巻末に書いてあります。

 ちゃらちゃらしたおみやげ物のカラフル京都は若い人向けですが、黄金色、わびさび色の京都は、人生で色々な思いを重ねてきた大人にこそふさわしいのかも知れないなぁと、自分の京都狂いの理由とも重ね合わせて読みました。

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kaikoizumi2005 at 18:45│Comments(0) フォトエッセイ類 | 自叙伝・人物評伝等

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