2009年12月03日
★半日で読む源氏物語
元暴走族特攻隊長あがりのカリスマ予備校講師の・・・と言うと、マクダラのマリアか、スーザン・ボイルのような効果がありますね〜(その意味するところは・・・・お好きにどうぞ)。
本人写真を見ると、確かに、元ヤンという感じですが(笑)、その彼が説く源氏物語だから、おかたく上品な解釈ではなく、今風、ある点、下世話だったりしますが、だからこそ、スイスイ読める訳でして・・・勿論、豊富なイラストなども、理解を助けてくれています。
なるほど〜と思いつつ、こんなにわかりやすく書いてくれていても、まだこんがらがる程、平安時代の結婚、男女関係はわかりづらいです。異母きょうだい、異父きょうだい、それに地位・身分も関わり、加えて、方たがえだの何だののおまじない的儀式も入りますから・・・
でも、これはあくまでも貴族の世界の話。識字率が江戸時代や現代ほど高くはなかったと思われるので、源氏物語を好んだのはある程度教養を積んだ層。となると、この頃の庶民はどんな風なお話を聞き、どんな事を思って過ごしたんでしょうね〜・・・と言っていないで、その先を勉強して欲しいと思って、吉野先生はこの本を書いたのではないでしょうか。
わかりづらい事をわかりやすく書くのが1番おりこうだと言いますから、吉野先生、やっぱりタダモノではない!