2009年01月12日
★クリスマスのフロスト
続編を読んでみたいですと感想を書いても、そのままという「お近くにいらしたらぜひお寄りください」級の、結果としてはウソになる感想を書いてしまうこともあるブログだけど、フロストシリーズにはちゃんと手が伸びましたよ。
この本がフロストシリーズの第一作目だそうです。少女行方不明事件を発端に、デイトン警察署のぼろぼろで無作法で乙に澄ましたマレット警視という上司から見たら、何とかクビを切りたい警部フロスト。今回は警察長の甥っ子というすかした兄ちゃんバーナードを引き連れて捜査に当たるフロスト。
人員不足のデイトン署では家庭科と言われる家庭内の揉め事から殺人事件、窃盗まで選り取りみどり。フロストの特徴は、担当だと割り当てられた仕事以外にもいつの間にか首を突っ込んで、幾多のだらしなさ、ドジを踏みながら、結果として、見事に事件の解決を導き出し、それなのに、大きな手柄を「オレはいなかったことにしてくれ」と平気で同僚刑事に渡してしまえるところ。
すかした兄ちゃんはフロストの真価を最後までわかったんだかわからないんだか・・・。
だらしなく下品この下無いフロストは本国イギリスでは既に映像化されているそうですが、見てみたいような見たくないような・・・・
とにかく、読み始めると止まらない、今流行の言葉で言うと「ノンストップノベル」ですが、初版は大事件が相次いだ1995年より1年前の1994年なのです。私が手にした本はなんと5年後の27版。古い本なのに常時誰かが予約を入れてるようで、すぐには来ませんでしたよ(笑)。
kaikoizumi2005 at 21:00│Comments(0)│
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