2007年04月06日

★京都ビンボー遊び術




 長野県出身で、京都にほれ込み、最初はバイトのバスガイドとして、後にはフリーライターとして、巨体猫と暮らしながら、お金がなくても豊かに京都を愉しんできた著者の遺作である。

 ふっくらとした著者の写真と、おいしそうさ満杯のガイドの内容に比して、ガンで49歳で早世されたという記述と、あと一息というところで仕上がらなかった本を最後まで仕上げた仲間たちのレクイエムが泣ける。本当に渾身の作なんだなというのがひしひしと伝わって来るから、読み手も他の観光ガイドでやりがちな「てきと〜においしそうなところだけ読んですっ飛ばす」というのは出来なかった。

 ワーキングプアを地で行く暮らしをしつつ、めいっぱい京都を楽しんだ著者ならではのとっておきスポット(特にグルメ関係が充実)の紹介には、ありきたりなガイド本ではあり得ない愛情と親しみがこもっていて、行きたいぞ!という気持にさせてくれる。

 で、そういうありきたりなガイドブックとならざるを得ない、そのために素っ気ない取材をせざるを得ないフリーライターの事情あたりもまじえて書いてくれているから、いっその事面白いのだ。
 
 1990年代後半からの記述で、既に閉店になったり、色々なデータが古いかもしれないが、でも、この本は存在価値がある、とあとがきで仲間が書いているが、納得。

 最近、京都狂いの私。しかもびんぼ〜旅しか出来ない私。座右の銘、京都バージョンとして選ぶならこれだっ!という一冊である。

読書blogランキングへ


kaikoizumi2005 at 22:29│Comments(0)TrackBack(2)歴史・地域情報 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 京都ビンボー遊び術 第一章 食べるー豆腐アラカルト  [ 「京都ビンボー遊び術」・・・に捧ぐ ]   2008年07月14日 22:42
 食べることが大好きだった重子さんらしく、第一章は食べる大特集です。(勿論、他のテーマの章でも、おいしいスポットは出て来ますが)  そのいっとう最初が豆腐について、です。  ユーモア溢れる文章はコピーしちゃうと著作権侵害になりますから、ぜひお読みいただ...
2. 京都ビンボー遊び術  コーナー新設のご挨拶  [ 「京都ビンボー遊び術」・・・に捧ぐ ]   2008年07月14日 22:43
 この夏ももうじき京都へ行けると思うとワクワクしています。私にとって京都は特別な場所です。  ご先祖様の墓所もあるし・・・また、我が家からのアクセスの良さも魅力です。  ○○画報と言うような優雅な主婦向け雑誌の紹介する京都は敷居が高過ぎるけれど、一般...

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
記事検索
オンライン書店なら・・・
Amazonもあるでよ。
紀伊國屋書店オンライン店
ずっと愛用しています。
Archives
最新コメント
甲斐小泉が編集協力しました!
QRコード
QRコード
楽天市場