2006年12月13日

★なまけることの幸せ

なまけることの幸せ
ペーター・アクスト著 / ミヒャエラ・アクスト・ガーデルマン著 / 大橋 理一訳
ホーム社 (2002.9)
通常2-3日以内に発送します。


 この本はスローライフが流行語になる少し前に出ているけれど、健康面を考えてのちょっと角度の違うスローライフのススメと言えそう。

 スポーツが体にいいって誰が言った? 競争を伴う中高年のスポーツで心筋梗塞を防ぐはずが、心筋梗塞で早く死んでしまった実践者の例等あげて、従来の「基礎代謝が上がる→ダイエット効果もあり、健康に良い」というのは、車をレース後にはエンジンのホールメンテナンスが必要なF1レースで走らせてるようなもので、実際は老化促進してるだけ、長寿で健康的な人は、実は運動きらい(もちろん、好きならやっていいのですが、嫌いなのに、健康のためにと無理やりジム通いするようなのはナンセンスですって)、ねぼすけの「怠け者」といわれるような人が多いと述べるのです。

 もちろん、イライラカリカリも悪く、平常心を保つのも老化防止には効果絶大との事。要するに、タイプAといわれるようなアドレナリンを噴出させて、ガリガリバリバリと頑張る人があぶないのよ〜と言ってるので、運動音痴で暇がありゃゴロゴロしてて、間違いなく怠け者の範疇に入るに違いない私としては「あなた、それでいいのよ」と背中を押してくれてるようで、読んでいて実に気分いい本でした。

 随所にストレス度チェックなども入っていて、気軽に読めて楽しい「え〜っ!」というトリビア的な本でした。でも、お医者様による本だから、医学的根拠に基づいていて、いわゆるトンデモ本ではないですよ〜(元々運動をしたら健康に良いと書いた人の論の主旨を読み違えてーあるいは健康産業がわざと読み違えた可能性が大であるがージョギングやらランニングブームになっちゃったってあたりは、今の怪しげなものも含めて、多数の健康論・健康法が飛び交う中、気をつけないとねと思った)。

kaikoizumi2005 at 23:22│Comments(0)TrackBack(0) 教育・健康・福祉等 | 人生訓・生き方のヒント等

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