2006年11月25日

★経産省の山田課長補佐、ただいま育休中

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中
山田 正人著
日本経済新聞社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


 ものすごい重たい内容の「累犯障害者」を読んだ後なので、かわゆい育児ネタというノリの部分もあったが、書いてある事は、実は漫画タッチのイラストを添えて、ぽれぽれ調でないと主張できないくらい、重い「男社会」「働き蜂社会」への警告である。

 先ず女性の共感を誘うのは、1日、対話もなく、夜昼なく守らなきゃいけない存在のために対応する母親の大変さを著者が実感するあたりだろうか。

 最初は妻と子ども達の愛の取り合いをしているような著者だったが、爬虫類状態から哺乳類状態になっていく3人目の子を毎日世話をしているうちに、しみじみと親ばかの心理が分かり、妻任せ育児のもったいなさを説くのである。

 しかし、同時に、周囲から無言有言で発せらる従来型男社会のメッセージにも悩み、途中から「どうして前提は母親がなんだ」という社会の無言の圧力と既成概念にも気付く。

 そこは夫婦してキャリアのインテリさんですから、声高に下品にまくしたてる事もなく、おだやか〜に、ユーモアを込めて対応し、そのように書いているから、男性が読んでも抵抗が少ないのではないかと思いつつ・・・これを読んで共感してくれる男性はどれくらいいるのか、いたとして、果たして実践できる状態の男性がどれだけいるのかと思うと、かなりさぶいなぁ、と思った。

 しかし、最近読んだ枝廣さんの本じゃないけれど、オール・オア・ナッシング(完全を目指し、少しでもダメなら諦める)ではなくて、ベター・ザン・ナッシング(やらないよりマシよ)で行かなきゃ。となったら、著者も言ってるように、こういうことを一つ一つ石を積み重ねるが如く繰り返していくうちに社会が変わっていくんだろうなぁと思う。

 日経の読者層って保守的だと聞くけど、この本、ドンドン読んで欲しいぞ。

kaikoizumi2005 at 22:28│Comments(0)TrackBack(1)教育・健康・福祉等 | 評論・社会事象評価

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1. 子育てするパパ 続編 ?? パパだって育休とれる! ??  [ MamaMarket のブログ ]   2007年05月16日 09:47
こんばんは MamaMarket運営事務局のトン子です 今日の午前中に 子育てするパパ ?? 皇帝ペンギン&江口洋介さん ?? という記事をアップしたばかりですが、 今日はもういっちょ、子育てするパパの話題をお届け トン子は最近、この本

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