2013年06月29日

★七つの会議



NHKて早くもドラマ化されたようで、配役を見ると、突如抜擢された冴えなかった中間管理職が主人公のようですね。

しかし、本当の主人公は誰か、最後まで読むとダークホースが浮かび上がって来ます。

企業倫理と社内の勢力争い、時に家庭の事情も含み、大企業のグループ企業内部の人間模様を描いていて、グイグイ読まされました。

また、憶測が飛び交う秘密事項の謎解きミステリーも味わえます。

しかし、それにつけても、グループ企業とはいえ、第三者から見れば立派な大企業の幹部どものケツの穴の小ささには唖然としつつ、現実世界の昨今の企業トップの腹のくくり具合の緩さと重なります。

腹をくくり、捨て身で立ち向かった人が報われないで、調子が良いイエスマンの方が出世する事は、往々にしてある事のようですが、本当に幸せなのは誰かと言うオチもあって救われます。

ただ今大人気の朝ドラヒロイン流に言いますと、○○さん、カッケー!

※○○さんの名前を出すとネタバレなので、特に名を秘します(笑)。


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kaikoizumi2005 at 11:16|PermalinkComments(0)携帯からの投稿 | 小説・物語

2013年06月22日

□神様にほめられる生き方



 本が好き!の献本です。

 タイトルと概要から、現在の、右傾化傾向に便乗した本かと、誠に失礼ながらうがった見かたをしておりました。

 が、本書を開いて見ると、それは全くの思い違いでした。歴史を知らず妙な事を言う誤った愛国主義ではなく、長年にわたる伝統によってはぐくまれた生き方を説いているのです。

 著者は春日大社の権宮司という立派な方ですが、関西弁のひょうひょうとした会話も挟んで、堅苦しくなく、しかし、背筋ピンと日本古来の伝統や、それに基づく考え方を述べています。ところどころに挟まれた写真も、普段目にする事のない、神様を描いた掛け軸に顔を隠す白紙を覆った様子や、床の間のしつらえなど、なかなか興味深いです。続きを読む

kaikoizumi2005 at 21:44|PermalinkComments(0)人生訓・生き方のヒント等 | 歴史・地域情報

2013年06月03日

★左京区恋月橋渡ル



 左京区七夕通東入ルの続編です。

 前篇でヤマネ君と呼ばれていた大学生が、院生山根として登場、主人公は彼です。

 前編でメガネを外すとアイドルに似ている、コンタクトにしなよと花ちゃんから言われていたけれど、基本的にイカキョーで女性との交際経験もない山根君が、いきなり恋に落ちるという展開です。

 雨の日の下鴨神社で1人花見をと思っていたら、そこで美女に遭遇。傘を貸て慌てて去ってしまった山根君。

 ガタイが良い、食いしん坊のアンドウ君も安藤君に昇格(?)しており、順調に恋をはぐくんでいる遠距離恋愛の花ちゃんは、山根君の恋を見抜き、アドバイスをしたりけしかけます。

 また、彼らの暮らす寮の寮長も今回は割と深く関わって来ます。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:30|PermalinkComments(0)小説・物語 

★左京区七夕通東入ル



 京都偏愛人間には登場する殆どの地名が行ったことあるぞ!のほのぼの恋愛小説です。

 私の愛好する京大卒作家はいずれもベタな恋愛を描かない、もどかしいすれ違いやら、ほのぼの系でありますが、この作家さんもべたべたこゆい恋愛は描かないので合格!であります(笑)。

 女性作家さんなので、森見、万城目両氏の奇想天外系とはまた違って、荒唐無稽は無しで地に足がついたというか、飛ばない作品でありますが、その分、荒唐無稽の苦手な人には受け入れやすいでしょう(「息子には受けた」「私には無理だ」とか言いながら、万城目氏の「ホルモー」を最初の数ページで放り出したというけしからん友人が複数おります)。

 物語はブルーベリーの汁を当日着ようと思っていた服に掛けちゃったばかりに、違うおしゃれな服を着て出て、その結果合コンで出会いがあった主人公、京大生女子の中ではおしゃれで華やかな「花」と、何だかワケアリの恋人龍彦。寮生活を送る彼のユニークな親友たち、花の親友で京都一の人気を誇る女子大に通うアリサとその京大生の彼氏などを散りばめて、進んで行きます。

 以前は歯ブラシを部屋に置く程の関係だった彼氏に「気が多過ぎる」とふられた花。数学にのめりこむと周囲が見えなくなる龍彦との恋はスピーディには進みません。

 花は同級生の剛君とも仲が良いし、龍彦の親友たちヤマネ君とアンドウ君とも仲が良い。

 
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kaikoizumi2005 at 22:30|PermalinkComments(0)小説・物語 

2013年05月27日

★京都まち遺産探偵



 京都好きにはとても楽しい本です。

 ほとんどがカラー写真で、国宝、重文(の建造物に付随するものも多少あるけれど)と言った重厚級のお宝ではなく、町の風景に溶け込んでいる様な橋や、しっかり見ないと分からない橋脚や、更に小さい装飾などを取り上げて解説。

 これは風水的にはこうなんではないかとか、一般には語られていない「秘話」はこうなんではあるまいか、と著者が推測しているのが面白く、言われてみれば、そうかもしれないと言う気持ちにさせられます。

 また、著者のネーミングがうまく、特にいきものを模ったもの、例えば彫刻や狛犬、神社のシンボルマークなどに「小太郎」や「カー助」と言った独自のあだ名をつけて愛でている気分が伝わって来ます。

 ところどころにまち遺産探偵中の一休みにいかがと特色あるカフェや喫茶店を紹介してくれているコラムがあるのも嬉しいです。

 この本片手にまたまた京都を歩きたくなってしまいました♪ (ほとんどびょ〜きだぁと友人たちには言われますが(^_^;))

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kaikoizumi2005 at 23:30|PermalinkComments(0)フォトエッセイ類 | 歴史・地域情報

★ヒットの「色」じかけ

 市立図書館の本棚で発見した本。

 没個性的な色を着たがるビジネスマン向けに色っぽい意味を含めて、色がもたらす効用を説明した本です。



 言われてみれば、確かに・・・あの商品、この店がどういう感じで人気があるのか、また、あの著名人が着たがるこの色はそういう効果があるのか、などなかなか説得力があります。野球の球団のシンボルカラーから傾向を探る項目などは、男性好みに合わせての話題ですが、フィギュアスケートの女子選手のコスチュームと運気の話も面白かったです。

 実態なき景気高揚感でどどっと上がって、この数日でどどっと下がったアベノミクスミニバブルをもたらした首相が、この本の出た当時も首相でしたが、その頃は自信がある人は本来着ない色をお召しだったとか・・・その後の彼の身の振り方を振り返ると、なるほど〜です(笑)。

 もちろん、有名品、有名人ではない普通の人向けの本ですから、各色の持つ効用や、適職などが載っていて、興味深いです。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:20|PermalinkComments(0)実用書 

2013年05月11日

★容疑者Xの献身

NHK土曜日朝の情報番組を途切れ途切れ見ていたら、海外で東野圭吾さんが大人気とあり、容疑者Xの献身が出ていました。

東野圭吾さんの本、1、2冊は読んでいましたが、あまりに高名なものには手を出さないというへそ曲がりで、容疑者Xの献身は読んでいなかった…と思って、市民図書に行くと、棚にありました。

地域の人だけが利用という小規模図書館なのに、ひときわ手ずれてカバーがボロくなり、巻末の貸し出し票は三枚も貼り重ねられていました。二枚までは時々有りますが、三枚は初めて見ました。

さて、と読み始めると…………止まらなくなりました。

ある町で、怨恨絡みの殺人事件が起き、被害者の元妻が容疑者として浮かび上がるが………というミステリーにありがちなパターン。

ところが、容疑者には草薙刑事にどこか危うさを感じさせるが、崩せないアリバイがあった、というストーリー運び。

それには只今テレビ放映中のガリレオとあだ名されている刑事の友人の物理学者と、彼の好敵手だったという、今は高校教師をしている天才的数学者が絡むのです。


多分たくさんの方が読んでおられることとは思いますが、まだという私みたいな人のために詳述致しませんが、タイトルは第一容疑者に純愛を寄せた男の築いた鉄壁トリックの献身的過ぎる様を表しています。

なるほど、こりゃあ、翻訳が下手くそじゃない限り、絶対に海外でもウケるでしょう!と得心の行く作品でした。


kaikoizumi2005 at 20:30|PermalinkComments(0)携帯からの投稿 | 小説・物語

2013年05月07日

□わりなき恋

冒頭の二人の出会いはパリへ向かう国際線のファーストクラス。ヒロイン笙子は、どうしても著者の姿を思い浮かべてしまうけれど「かなり優秀なドキュメンタリー作家」で、彼女の恋人となる男性は社員二十万を擁する大企業の重役。

いつも隣に誰も来ない事を願っていたファーストクラスに、いまいましくも乗り合わせた男、九鬼が、兼太さんと呼ぶ間柄になるのに、大した時間は掛からなかった。

知性派女優としてならした岸惠子さんの本作は、彼女が地元出身と言う事もあり、地元紙では大きく取り上げられていましたが、帯にあるように中年とはもはや言えない年齢の女性が一回りも年下の男性と恋に落ち、医師に対応策を求めながら男女の関係になる、というのが「衝撃的」と説明されていました。続きを読む

kaikoizumi2005 at 20:54|PermalinkComments(0)携帯からの投稿 | 小説・物語
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