2013年07月21日

□「体の痛み」の9割は自分で治せる

 本が好き!の献本です。

 子どもの頃から肩コリ人間。もちろん、その後も肩コリ人間で、中年になった今は、首が凝ったり、足がむくだんだり、筋がね入のコリコリ人間です。コリでだるいのみならず、最近は痛いと感じる事もしばしばで、接骨院通いの常連と化している時、この本の紹介を見ました。

 はいはいはい!と手をあげました。本当に自分で治せたら、こんなにありがたい事はありません。


 著者は代官山でいぎあ☆すてーしょんの院長をしているそうですが、創業者、すなわちお師匠様の松尾毅氏が開発したミオンパシー(ギリシャ語の筋肉と治療を組み合わせた造語で、筋肉療法の意)に基づいた整体で治すことが出来るそうです。

 最初は実技ではなく、理論が語られますが、筋がね入のコリコリ人間で、幾冊も本を読み、何箇所か施術場所に当たっている身としては、なるほど!と思わされる記述でした。

 すなわち、内臓などの病気の場合は別ですが、普通に言うコリや痛みは、姿勢が悪くて、骨が歪んでいるからとか、筋力が衰えたから、血行が悪いから・・・・というような理由ではなくて、筋肉がかたくなっているからで、必ずしもマッサージの類が有効とは限らないそうです。続きを読む

kaikoizumi2005 at 19:20|PermalinkComments(0)実用書 | 教育・健康・福祉等

2013年07月12日

□ちょっとそこまでひとり旅 だれかと旅

本が好き!の献本です。

実写化されたマンガ「すーちゃん」の作者による旅行記。

実はすーちゃんを知るより先に著者の、同じく旅エッセイの「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」を読み、そのゆるさ具合がいいなぁと思っていました。頑張って、あれもこれも網羅しました、ではなくて、場所によっては、あれれ〜と言う程あっさり。ガイドブックとは目のつけどころが違い、ぶっちゃけ、観光にはほとんど役に立ちそうも無いのが良いのです(笑)。

次いで、「すーちゃん」を読んで、平凡な毎日の小さな出来事による喜怒哀楽の描き方が、うねりの大きな劇画調ではなく、手に汗握ったり、肩に力を入れずに読めるマンガな姿勢も気に入りました(劇画が嫌いなのではなく、こちらにキャパシティが無い時には疲れるの意味です)。

高度経済成長期もあくせくした競争が繰り広げられていましたが、競争の先には希望があると思えた。でも、最近世の中、平凡で突出したものが無い庶民があくせくしても、結局誰かに踊らされているだけ感が満ち満ちています。影響力があると言われている人たちの多くが口にするのが、どんなに砂糖衣をかけていても、本質は弱肉強食、と言う風潮の中、あくせくガツガツせざるを得ない庶民は、せめて紙の上だけでも、ゆるくて、普通、とか一般などなどと呼ばれる枷を取り外したい。

そんな心境には、少し著者の分身が入っているらしいすーちゃんや、他愛ない事に感動・感心し、教科書的な事柄はスルーしてしまう傾向の強い「あんまり役に立たない観光本」だけど「気負わず、偶然の出会いを楽しむ旅をする楽しさが伝わる本」である本書はしっくり来ます。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:30|PermalinkComments(0)携帯からの投稿 | 随筆

2013年07月01日

★銀色の絆



 フィギュアスケートが好きです。ですが、この物語の主人公の小織の母親、梨津子の登場したての姿のように、何がなんだか分からないで美しいから見ています。

 冒頭、小織・梨津子親子はたまプラーザに暮らしています。私がかつて住んでいた頃はごく庶民的な町でしたが、今は街となり、140平米を越える億ション住まいの梨津子は富裕層の人。新横浜スケートセンターへBMWで娘を送迎し、居合わせるほかのスケーターの似たような境遇の母親たちとささやかな張り合いをして過ごしています。

 それが夫の不倫により離婚。実家のある名古屋に転居。名古屋といえば、フィギュア王国と呼ばれていて、小織も世界レベルのコーチの下でレッスンを開始します。

 ここで語られるレッスン風景は、取材を重ねてのこと。技術的なことはもとより、特にコーチを取り巻く人間関係や謝礼のことなど、やはり富裕層か才能に恵まれていてスポンサーがつかないと、とてもやっていけない世界だと分かります。月のかかりが30万円を越えるなんて・・・・ふっへ〜、我が家の1ヶ月の生活費は30万ありゃ十分じゃん!と驚きます。

 コーチに対するお弁当つくりやコーヒー当番や、コーチの弟子たちに対する対応などなど、もちろん、現実そのままではなく作家が相当加工しているものとは思われますが、似たような状態はあるということなのでしょう。続きを読む

kaikoizumi2005 at 22:42|PermalinkComments(0)小説・物語 

2013年06月29日

★江戸の都市プランナー



 新聞書評を見て借りました。

 江戸末期、町民ながら、名主として近隣を束ねて苗字を名乗る事を許された熊井理左衛門の足跡をたどった歴史書。

 歴史書ではありますが、資料を丹念にあたり、ギリギリここまではOKだろうという推測による小説仕立ての描き方をされているために、よくある歴史的事実の羅列によって、内容的に正確なんだろうなぁと思いつつも、その味気なさに放り出したくなる類の本とはかなり趣が異なります。

 冒頭、理左衛門が小伝馬町の牢獄に入ったところから、話が始まりますが、実は小伝馬町の牢というのは、世襲でその職に当たる士族の屋敷内にあり、気の毒にもその侍は忌避されていたなどと言う、今まで知らなかった事実に加え、牢屋の構造などまで細かく描かれていて、一気に引き込まれます。

 理左衛門の回想から、彼の出自、どうやって江戸の町民のトップ格に上りつめたのか、それがどうして牢に入れられたかを、庶民ゆえに少ない資料を丹念にたどって描いています。続きを読む

kaikoizumi2005 at 23:30|PermalinkComments(0)自叙伝・人物評伝等 | 歴史・地域情報

★京都の路地裏図鑑



 らくたび文庫を出しているコトコトから出ている、文庫よりちょっと大きめの本。

 らくたび文庫でも「京の路地裏案内」というのがありまして(私、買いました(^^ゞ)、重なるところもありますが、観光地というのは得てして、お店の入れ替わりが激しいので、新しい情報程望ましいです。



 この本はサイズが大きめな分、路地裏歩きのノウハウやマナー、どうして京都に路地が多いかなど(路地に加えて、厨子と呼ばれる通路もあり)のうんちくも足され、紹介される路地、厨子も増えて、なかなか楽しいです。

 敢えて注文をつけますと、やっぱり、読みながらすぐに分かる地図が欲しいです。そこは普通の民家もあるエリアなんだから、行きたけりゃ自分で探しなさいというところなんでしょうし、祇園や先斗町などのトップ観光地の路地は別として、他の路地へ足を踏み入れることは勇気が必要と再三書かれてはいますが、行きたくなるような魅力的な店がいっぱい載っているので、回転寿司に行ったら、目の前に来た好きなネタの寿司を取れないまんまスルーされちゃったような感じがしますよ〜。

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kaikoizumi2005 at 23:00|PermalinkComments(0)歴史・地域情報 | 実用書

★狭小邸宅



 昼頃、投函したい郵便があって外出しました。T字路になっているところで白いシャツを着た男性が、チラシを配っています。車道ぎりぎりに一戸建ての概要を書いた立て看板が立っていて、配っているチラシはどうやらその詳細のようです。30歩も歩けばコンビニがあるから良い様なものの、ねっとり汗ばむ空梅雨の高気温の中、彼の足もとに置かれた清涼飲料のボトルは既に空っぽでした。

 とこんな風景を、この小説を読んだ直後に見ると「あああ、気の毒に、ここにも松尾君がいるよ」と思ってしまいます。

 この作品は新聞広告を何回か見ましたが、不動産会社の内幕を描いた衝撃の作品という事のようです。全ての不動産会社が作品中にあるようなパワハラ、モラハラはもちろん、暴力も日常茶飯事のブラック企業ではないとは思いますが、これと類似の体験をしている人にしか書けないのでは?と思われる凄まじさです。続きを読む

kaikoizumi2005 at 19:30|PermalinkComments(0)小説・物語 

★七つの会議



NHKて早くもドラマ化されたようで、配役を見ると、突如抜擢された冴えなかった中間管理職が主人公のようですね。

しかし、本当の主人公は誰か、最後まで読むとダークホースが浮かび上がって来ます。

企業倫理と社内の勢力争い、時に家庭の事情も含み、大企業のグループ企業内部の人間模様を描いていて、グイグイ読まされました。

また、憶測が飛び交う秘密事項の謎解きミステリーも味わえます。

しかし、それにつけても、グループ企業とはいえ、第三者から見れば立派な大企業の幹部どものケツの穴の小ささには唖然としつつ、現実世界の昨今の企業トップの腹のくくり具合の緩さと重なります。

腹をくくり、捨て身で立ち向かった人が報われないで、調子が良いイエスマンの方が出世する事は、往々にしてある事のようですが、本当に幸せなのは誰かと言うオチもあって救われます。

ただ今大人気の朝ドラヒロイン流に言いますと、○○さん、カッケー!

※○○さんの名前を出すとネタバレなので、特に名を秘します(笑)。


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kaikoizumi2005 at 11:16|PermalinkComments(0)携帯からの投稿 | 小説・物語

2013年06月22日

□神様にほめられる生き方



 本が好き!の献本です。

 タイトルと概要から、現在の、右傾化傾向に便乗した本かと、誠に失礼ながらうがった見かたをしておりました。

 が、本書を開いて見ると、それは全くの思い違いでした。歴史を知らず妙な事を言う誤った愛国主義ではなく、長年にわたる伝統によってはぐくまれた生き方を説いているのです。

 著者は春日大社の権宮司という立派な方ですが、関西弁のひょうひょうとした会話も挟んで、堅苦しくなく、しかし、背筋ピンと日本古来の伝統や、それに基づく考え方を述べています。ところどころに挟まれた写真も、普段目にする事のない、神様を描いた掛け軸に顔を隠す白紙を覆った様子や、床の間のしつらえなど、なかなか興味深いです。続きを読む

kaikoizumi2005 at 21:44|PermalinkComments(0)人生訓・生き方のヒント等 | 歴史・地域情報
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